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2021年02月01日更新

仕事なし彼氏なし・・・こんな私は生きていていいのでしょうか?【ひとみしょうのお悩み解決】

ひとみしょうのお悩み解決

“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお便りの中から、お悩みをひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えします。

「ぽこさん28歳」のお悩み

何も持っていない自分がこれから生きていけるのか不安です。

現在28歳なのですが、事情があり働いておらず実家暮らしです。また、彼氏が出来たこともありません。更に、最近友人の結婚話が多くなり始め、参列者に中高の同級生を招待するといった話を聞くと、私にはそんな同級生いないなと悲しくなり胸が苦しくなります。

仕事なし彼氏なし友達なし。
私は生きていて良いのでしょうか。
死ぬのも怖いです。

〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜

拙著『自分を愛する方法』にも書きましたが、生きていていいのかどうかを迷い、なんとなく死にたいと思う、でも死ぬのが怖い――その「死ねなさ」を、キルケゴールは、端的に、絶望と名付けました。

以下にキルケゴール哲学を援用しつつ、まず、不安と絶望それぞれについて一緒に見ていきましょう。そのうえで、どうすれば希望を持って前を向いて生きていけるようになるのかについて、一緒に見ていきましょう。

不安とは何か? 

不安とは可能性に怯えていることであり、その可能性とは「無」だとキルケゴールは言います。

たとえば、「明日もあさっても来月も、私は無職で彼氏なしかもしれない」と不安に思うとします。将来も私は無職であるというのは、ぽこさんの将来の「ひとつの可能性」ですね? ぽこさんはもしかしたら来週、何らかの職を得るかもしれないし、その職場で彼氏と呼べる人に出会うかもしれませんね。そういう可能性もありますね?

 

つまり、ぽこさんは、「無職・彼氏なし」という「可能性」と、「職あり・彼氏あり」という可能性の両方を「今」持っています。

そのネガティブな方の可能性、すなわち「職なし・彼氏なし」という可能性の方を、ぽこさんは見てしまい、信じてしまう――これが不安のおおもとです。

 

そして、その不安とは、「ただの」可能性だから「無」です。そうなるかもしれないし、そうはならないかもしれない、という「だけ」のことだから、可能性の内容はからっぽ、すなわち無です。

絶望のおおもと 

そうなるかもしれないというネガティブな可能性を、ことさら気にしてしまい、それをことさら信じてしまう、これが絶望のおおもとです。

なぜ悪い方の可能性に目がいってしまうのかといえば、ぽこさんが「過去もそうだったから、未来もきっとそうなる」と思っているからです。そういう思考回路を持っているからです。

 

でも、冷静に考えていただきたいのですが、なぜ、過去がそうだったから未来もそうなると「言い切る」ことができるのでしょうか?

「私は今日まで無職で彼氏がいない。<だから>来月も無職で彼氏がいないはずだ」と、なぜ言えるのでしょうか?この<だから>は、冷静に考えたらおかしいですよね?

 

でも、ぽこさんは「未来もきっと絶望的だ。だから死にたい。でも死ぬのが怖い」と思います。ぽこさんに限らず、自分に絶望している人はそう思います。

それはなぜでしょうか?

絶望とは変化を感じない、感じなさのことです 

答えは「変化」を「感じる」ことがないからです。

過去はそうだったから、未来もきっとそうなるはず、と思い込んでいる人というのは、自分が変化していることに気づいていないばかりか、自分の周囲の変化にも疎い人です。

 

人は誰でも、昨日と同じ自分ではありません。たとえば、今のぽこさんの爪は、昨日よりわずかに伸びました。血液は、何時間だったか忘れましたが、何時間か何十時間かで入れ替わっています。皮膚も代謝しています。古い髪の毛は抜け落ち、新しい髪が産毛として誕生しています。

 

同じように、ぽこさんの考え方も、じつは変化しています。

ぽこさんのまわりにいる人たちの心身も変化しています。

言うまでもなく、空は秒単位でその様相を変えます。

希望とは何か? 

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人生にさほど絶望していない人は、ありとあらゆる人や物が変化していることに敏感な人です。「私は変化に敏感だ」と意識していなくても、無意識のうちに敏感です。ようするに、意識的・無意識的問わず、心の動体視力がいいのです。自分の考えが、日々、他者と触れあうごとに少しずつ(あるいは大きく)変わってゆくことに敏感なのです。

そういう人はすなわち、他者から何かを学ぶことで自分を生まれ変わらせているのです。

 

そういう人は、たとえば、ありふれたファストファッションの店に入っても、「時代」という目に見えないものを敏感に感じ取ります。そして、その感じとったものをもとに、自分を変化させます。「長い間、ブランドものの洋服にこだわっていたけど、今のファストファッションはそれなりにおしゃれに見えるし、素材も悪くないから、もうブランドの洋服は卒業しよう」と思う、といったふうに。

 

つまり、自他の変化に気づいて、自分を変化させること――そのような生き様が希望を生むのです。

どうすれば希望を持って生きていける? 

死にたいけど死ねない、その死ねなさを、キルケゴールは絶望と名付けました。

では、キルケゴールはどうすれば希望を持って生きていけると考えたのでしょうか?

その答えは、たとえば次のように言い表すことができます。

 

(1)自分も他人も、すべての事物は絶えず変化していると知ること

(2)自分の使命を知ること

 

(1)については、もっとも簡単な方法は、空を見上げることです。空って、一秒として同じ表情をしていませんね。まばたきした次の瞬間に、雲は形を変えています。光の差込具合も変化しています。

(2)は、なにもお金を稼ぐ仕事のことだけではありません。たとえば、親の介護をすることが自分の使命だとわかった、という人もいます。

 

(1)について付言します。変化を知ったり、自分が変化するというのは、「勇気」が必要と言う人がいますが、勇気なんていらないです。驚きがいります。

「私が悩んでいた間に、私のまわりはこんなにも変化したの?」とか「今まで知らなかったけど、私はこんなにも変わったんだ」という驚きが必要です。

その驚きがあればあるほど、人は希望を自分で生みだしやすいです。

お互い頑張っていきましょう。(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

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この記事を書いたライター

〜文筆家〜webに恋愛コラムを6000記事以上(ギネス級!)寄稿したweb恋愛コラムの第一人者。獲得PVもたぶんギネス級。コラムの受賞歴多数(小学館『Menjoy!』編集部より)。著書数冊(すべて電子書籍)。哲学者キルケゴールの「不安」や「寂しさ」を20〜30代女性に向けて極限までわかりやすくかみ砕いた「恋愛と人生」の指南書、『自分を愛する方法』を2020年8月中旬発売 FB Twitter
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