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2021年04月09日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百五十五回目。

それでも恋がしたいんだ!/西山繭子

 

4月に入って心機一転、このコラムの写真も新しいものに変わりました。私たち女優には宣伝材料用写真、略して宣材なるものがありまして、言葉の通り事務所が所属タレントを売り込むために使います。しかし売り込む必要のない女優さん、例えば吉永小百合さんでも宣材はあるはずなので、まあプロフィール写真ということですね。ここ最近は老いるスピードが加速の一途を辿っているので、数年前に撮った宣材があっという間に使えなくなってしまいます。そこで今回撮り直したものがこちら。うん。なかなか綺麗ですね。

 

言わずもがなですが、本物の私はこんなに綺麗ではありません。ヘアメイクの山形栄介さんに美しく仕上げてもらい、スタジオの皆さんに完璧な照明を作っていただき、丸谷嘉長さんに阿吽の呼吸でシャッターを切ってもらい、そしてさらにレタッチをしたのがこの写真で、ここに写っているのは「スーパー西山繭子」です。普段の西山繭子はもう少しヨレっとしています。43歳の女性らしい佇まいです。

 

先日、姫野カオルコさんの『青春とは、』を読んでいて「ああ、その通りなのよ!私が言いたいことはこれなのよ!」と思うことが書いてありました。それは女性にとって重要なのは数字だということ。年齢を表わす数字。そこには美貌だの財力だのは何も関係なくて、ただただ数字だけ。43。それが私の数字。立派なおばさんで、子どもを産むこともほぼ不可能で、交際対象としてももう厳しい。これが43という数字が表わしていることなのです。まあしかしここで諦めていたらこの連載が終わってしまいます。するとどうなるか。原稿料が入らない→家賃が払えない→路頭に迷う→マッチを売ってみる→売れるはずがない→すごく困る→そこに白馬の王子様が現れ…ない!ので、まだまだ悪あがきを続けていく所存です。

 

そんな私の出鼻をくじくかのごとく、先ほど図書館に行こうとしたところ愛車の後輪がパンクしていました。「誰の仕業だ!」と怒りに震えながら自転車屋に行ったところ「タイヤが劣化して裂けちゃってますね」とお兄さん。どうやらメンテナンスを怠った私の仕業のようです。「何時までに使いたいとかあります?」「できれば早く…」「じゃあ12時までに終わるように頑張りますね!」その一言に完全に胸をうたれた私。今この瞬間、広い地球上で私のために頑張ってくれている男の人は、自転車屋のお兄さんだけ。ああ、もう結婚したい。その昔、電車内に忘れた傘を一緒に探してくれた日比谷駅の駅員さんにもそう思ったけど。

 

1時間後、自転車を取りに行くと、お兄さんは「前輪も空気が全然入ってなかったんですよ。こまめに入れるようにして下さいね。その方が長持ちしますから」と言いました。この自転車屋は無料で使える空気入れが置いてありますが、100円払えばお兄さんが入れてくれるとのこと。「どれくらいの頻度で入れたら良いですか?」「月に1回は入れてもらえば」よし、これで毎月お兄さんに会えるわね。今回は何の準備もなくスッピン&ジャージだったので、次回はミニスカ&パンチラで伺おうと思います。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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