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【女子のばんそうこう】パートナーは本当に「趣味が合う相手」がベスト?

女子のばんそうこう

 

 

すごく今さらの話で申し訳ないのですが、映画「花束みたいな恋をした」は皆さん観ましたか?麦(菅田将暉)と絹(有村架純)という2人が出会って恋をしてからの5年間のお話。

共感したり、自分の過去と重ねてうわああーって髪をかきむしりたくなったり、遙か遠くに来てしまった自分に気づいたり、さすが坂元裕二のホンでありました。様々な友人とこの映画について話した中で、最初にあがるトピックスはやはり「ものすごく趣味が合う相手ってどうよ」でした。なぜなら作中で麦と絹が距離を縮めるきっかけが「お互いの好きなカルチャーがあまりに一緒」だったから。そして2人の間のすれ違いも「あんなに大事だったものが共有できなくなった」という形で描かれてたから。

というわけで今回は、恋愛において理想の相手の条件に上がりやすい「趣味または価値観が合う人」についてです。

 

「趣味が同じ」にも色々あって、同じ作品やアーティストでも注目してる部分はさまざま。例えばバンドなら「メンバーの顔が好み」「音楽性が好き」「歌詞がツボ」など。だから1つの趣味が合う=価値観が同じ、にはならない。でもあらゆるカルチャーで誰かと「好き」の重なりが多い場合、ものを見る解像度や視座、感情の機微なんかが似てる場合が多い気がします。映画では、麦の家の本棚を眺めた絹が「ほぼ、うちの本棚じゃん」とつぶやくシーンがあるんだけど、あれはまさにそういう同士。好きな本がほぼ同じってもう最強じゃないですか?

 

趣味が重なっていて価値観も似通ってる場合のプラス面はまず、とにかく普段の会話が充実すること。「語り合いたい」「一緒に楽しみたい」ことの数が多いってことですね。幸せってほとんど日常生活のささいなことの積み重ねだから、そこに強力なコンテンツがいくつもあるのはすごく強い。

私も、好きなものがあまりに似てる彼とつきあっていた時は「私たちサイコー!!」的な瞬間がたくさんありました。同時に同じ言葉を発する偶然が頻発したり、周りを置いてけぼりにして盛り上がったり、好きな作品のグッズを2人でガンガン揃えまくったり。チーム感がすごかったし、本当に運命の人だなーとか思ってた。

 

【女子のばんそうこう】パートナーは本当に「趣味が合う相手」がベスト?

 

ところが…「同じ」がデカいとその反動もまたデカいのです。

もともと別々の人間、すべてが同一のはずはない。さらに付き合った時点では一致していた価値観や趣味も環境の変化によって変わってゆきます。「花束…」の麦と絹もまさにそれでした。

趣味や浅めレイヤーの価値観がうまく合致していても、仕事や結婚を見据えた時の人生観や、深刻な困難がおとずれた時の2人の思いが見事に合わなかった、ということも多々あるんですよね。ちなみに私が件の「合う彼」と別れたのはそこでした…。

2人の齟齬があらわになった時、これまで「ほぼ一致」だったカップルほど違和感も絶望もデカい。そして壊れそうになったとき、補完する他の術がなかなか見つからないのです。

 

さらに解像度や機微が似てる相手なら、マイナス面に陥った時の怒りポイントや繊細さなど、感情の動きも似てる場合がある。「私って面倒くさくてやっかいだな」「私ってすぐ見切りつけちゃうな」なんて思ってる部分が相手も同じだったりして。

最初からあまり一致するところのないカップルだと、どちらかがマイナスに傾いてもどちらかはへっちゃらだったり、片方の絶望を片方がうまくカバーできたりします。まさに凸と凹。でもそれが凸と凸同士とかだと「もう無理!おしまいだ!」までもが一緒だったりするんですよ(麦と絹のそのジャッジも同時期でしたね)。

 

なので結局、趣味や価値観なんて合ったって合わなくたってどうでもいいと私は思います。「こんな私に合う人なんてこの先いないだろう…」と絶望する必要もない。合う人がいなければ真逆な人は星の数ほどいるわけで、そういう人と凸凹のパートナーシップを結ぶのもアリです。もちろん共通する部分が多い方が日常は圧倒的に楽しい!でもそれがなくたって、いや、ないからこそ上手くいく場合も多いですから。

 

どちらにしても相手との違いを理解すること。同調しなくていいから「あー違うんだなー」と認識すること。または「違いすぎてウケるw」くらいに面白がること。納得のいかない時はちゃんと伝えること。すぐあきらめず話し合うこと。それができれば、どんなタイプであれ一緒に進んでいくことは可能です。(ただし違いを認めず自分の価値観ばかり押し付けてくるような相手なら無理に付き合う必要なし!)。

 

深く付き合ってみないと人は分からないし、長く付き合っても分からないことはある。フェーズが変われば関係性も変わる。今こうだからこの先もずっとこう、なんてない。そんな不確かさの中で、誰かと最高のチームを作れる日を試行錯誤していくしかないんですよね、私たちは。

 

 

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この記事を書いたライター

広告会社コピーライターからなぜかダンサーに転身、その後IT企業でライター&クリエイティブディレクターとして勤務。共同購入「ギャザリング」やブランド買い取り「ブランディア」の名づけ親。2000年から「広野ゆうな」のペンネームでメルマガやブログを書き続け、ごく一部でコアな人気を博す。現在はフリーでライティング、ネーミング、コピー、コラム、振付など手がける。Blog: 「フーテンひぐらし」 Twitter: @HironoYuna
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