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2021年09月24日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百六十七回目。

それでも恋がしたいんだ!/西山繭子

先日、テレビでカレーの特集番組を見ました。

3時間にわたって奥深きカレーの世界にどっぷり。翌日はきっと多くの視聴者がカレー欲をそそられ、どこかでカレーを食べたことでしょう。もちろん私もカレーは好きなのですが、ダイエット継続中の最近はめったに食べなくなりました。

 

カレー自体が高カロリーなこともありますが、私の場合、口に運ぶ時のルーとごはんの比率が1:5ぐらいが好みなので、米の消費量がすごいことになります。1食で1000kcal超えという体育会系男子学生のようなことになってしまうのです。これを基礎代謝量が落ちている妙齢系独身女子がやったら、もうその先には後悔しかありません。タイムマシーンがあったら20代の私に「今のうちにたくさんカレーを食べておきなさい」と伝えたい。

 

ああ、こうして書いているだけでも食べたくなってくるカレーの魅力たるや。その昔、仕事で2週間ほどインドに滞在したのですが、次々とスタッフがおなかを壊してげっそりしていくなか、私1人だけ3kg太って帰国するということがありました。もちろん毎日カレーです。私の胃腸の強さもあっぱれですが、インドに関して言えばカレーが国民食な日本人は圧倒的に有利だと思います。

 

以前、旅行サイトでインドのホテルを探していたところ、口コミの評価がものすごく高いホテルがありました。気になって読んでみると、全員が口を揃えて「ピザハットが近い」と評価していました。言わずもがな皆アメリカ人。「私が体調を崩した時、ホテルの方がピザを買ってきてくれました。最高のホスピタリティ!」多様性は無限であります。マンチェスターにあるカレーマイル(ずらりとカレー屋が並んでいる通り)にフランス人青年オスカルと行った時も、あまり得意ではなさそうだったし、ナンをナイフとフォークで食べていたもんなあ。

 

その点、日本人男子は子どもの頃からカレーが大好き。カレー、おっぱい、ハンバーグ。日本の男の子はみーんなこれが大好き。「得意料理は肉じゃがです」などと言っている場合ではありません。男の胃袋を掴むにはカレーを作りましょう。スパイスを使った本格的なものではなく、ルーを使ったごくごく普通のカレーを。

 

その昔、近所に住んでいる仲の良い男友達に「カレーたくさん作ったから食べる?」とメールをすると、即答で「食べる!」という返事がきました。鍋を持って彼の家に行き、ぐつぐつ温めます。「わー、キーマカレーじゃん」「いや、人参が嫌いだからみじん切りにしてるだけ」隠し味も何もない市販のルーで作ったカレーを、彼は「うまい、うまい」とおかわりをしました。その彼とは20代の頃からの付き合いで、お互いに好意はあるけれど、仲が良いからこそ、その関係性を壊したくないという間柄でした。カレーを食べ終えてテレビを見ているうちに寝てしまった彼の横で本を読みながら、ずっと一緒にいられると良いなあなどと勝手なことを思っていました。

 

しかしその半年後、彼は出逢ってすぐの女性とあっという間に結婚しました。家で一人さめざめ泣きました。切ないカレーの思い出です。縁がなかったといえばそれまでですが、彼が選んだ伴侶にあって私になかったものがあるはずです。それはきっと…、おっぱいとハンバーグですね。だってカレーはクリアしているから。カレー、おっぱい、ハンバーグ。皆さんもよく覚えておいて下さいね!


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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