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2021年09月27日更新

「結婚まだ?」と言う母親とうまく付き合う方法【ひとみしょうの余談ですみません】

「結婚まだ?」と言う母親とうまく付き合う方法【ひとみしょうの余談ですみません】

母娘問題と書いてなんと読むのか知りませんが、それはとにかくネットで常に人気(?)のテーマであるようです。なので、この項でも、母娘問題(ははむすめ問題?)を採り上げようと思います。

具体的には「結婚まだ?」と言う無神経な(?)母親とどう向き合うべきか?について。

べつに不満はないけど、でもなんか不満がある

母親というものは、「自分の中の娘」「しか」愛していないものです。

現実の「その」あなた、ではなくて、母親の心の中にいる「理想的な我が娘」を、あなたのお母さんは愛しているのです。

これ、私たち「子供」も同じです。私たち子供(の多く)は、自分の母親に「うるさいな」とか「もっと理解力のある親だったらよかったのに」などと言いますが、それは現実の「その」母親を否定しているというよりかは、「自分の中の理想の母親」をつねに追い求めている、ということなのです。

恋愛も同じでしょ?現実の「その」彼氏のことが嫌いじゃないから別れたくはないのだけれど、でも「なんか」彼氏に不満がある。この場合、彼女は、自分の中にいる「理想的な彼氏」と、現実の「その」彼氏を、心の中で比較しているのです。だから、現実の彼氏に対して「べつに不満はないけど、でもなんか不満がある」ことになるのです。

端的に「イデア」と呼びました

さて、「自分の中にいる理想的な娘」を愛している母親が、現実の「その」娘に向かって「結婚まだ?」と言う。この場合、娘はどう対処すればいいのでしょうか?

答えはひとつです。「聞き流す」です。聞いているふりをして「聞かない」。これだけです。なぜなら、母親は「その」あなたのことを言っているのではなく、「自分の中の理想的な娘」に向かって「結婚まだ?」と言っているからです。

自分の中の理想の娘(母親・彼氏…)などを、プラトンという人は、端的に「イデア」と呼びました。そのイデアとは「人間界にあっては見ることも触れることもできないもの」とプラトンは言いました。

がしかし、そのイデア=幻を、私たちは(娘の立場で/母親の立場で/彼氏の立場で)、つい、ふと、なぜか追い求めてしまいます。

なぜでしょうか?

私たちはなぜか・・・

「結婚まだ?」と言う母親とうまく付き合う方法【ひとみしょうの余談ですみません】

この難問が解けたら、きっと世界の哲学史に残ります。2000年以上、誰も答えたことのない難問です。

がしかし、まるっと言えば、私たちは「なぜか」、つい(うっかり)、自分にとって完璧と思える物や人をイメージしてしまい、そのイメージを飽きることなく延々と追い求める癖を持っているからだ、ということは言えるでしょう(いささかトートロジーっぽい答え方ですが)。

なんか理想の母親像を夢見てしまう。なんか理想の彼氏像を追い求めてしまう。なんか理想の私を追い求めてしまう……。その影には(?)、ちゃんと生身の(肉体を持つ)母親がおり、彼氏がおり、あなたがいます。が、そっちではなく、なぜか理想という幻を追い求めてしまう。なぜでしょうね?

「結婚まだ?」「うっさいわ」

「困った」母親というものは、たえず「幻」と対話しています。同様に、困った娘というものは、たえず「幻」と対話しています。困った彼女というものは、たえず「幻」と対話しています。

「クレーマー」なんてその最たるものでしょう。現実は「こう」でしかないのだから、それで手を打てばいいものを、いつまでもコールセンターのおねえさんに「こうじゃない、ああじゃない、お前聞いてんのか?」と怒鳴るクレーマー……。

わたしたち人間はなぜイデアを追い求めてしまうのか。それが「科学的に」論証され、イデアを追い求めなくて済む「お薬」でも開発されない限り、人類はいつまでも「結婚まだ?」「うっさいわ」と言い続けるのでしょう。

 

※参考 拙著『自分を愛する方法』玄文社(2020)

 

(ひとみしょう/作家・キルケゴール協会会員)

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この記事を書いたライター

〜文筆家〜webに恋愛コラムを6000記事以上(ギネス級!)寄稿したweb恋愛コラムの第一人者。獲得PVもたぶんギネス級。コラムの受賞歴多数(小学館『Menjoy!』編集部より)。著書数冊(すべて電子書籍)。哲学者キルケゴールの「不安」や「寂しさ」を20〜30代女性に向けて極限までわかりやすくかみ砕いた「恋愛と人生」の指南書、『自分を愛する方法』を2020年8月中旬発売 FB Twitter
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