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2021年12月03日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百七十二回目。

それでも恋がしたいんだ!/西山繭子

 

見るともなくつけていたテレビでフィギュアスケートの番組をやっていました。

羽生くん、真央ちゃんといった名前はもちろん知っていますがそこまで詳しくない私。この時も初めて三浦璃来・木原龍一ペアを知りました。これまでの練習風景やインタビューなどで、笑顔で見つめ合う二人の様子や三浦選手の髪の毛をくしゃくしゃっと撫でる木原選手を見て、これで2人が付き合っていなかったら、もう私は何を信じていいかわからないと思いました。ああ、私も髪の毛をくしゃくしゃっとして欲しい。なぜなら今の私の髪の毛は史上最高にツルツルサラサラだから。

 

ここ最近、美容院に行く頻度は2ヶ月に一度ぐらいでしょうか。20代の頃は半年以上ほったらかしということもざらにありましたが、年齢を重ねるごとに自力ではどうにもならないことが多くなり足繫く通うようになりました。病院と一緒ですね。いつもはカットとカラーをお願いするのですが、この日は酸熱トリートメントなるものもお願いしました。綺麗になるには努力と忍耐が必要。椅子に座っている長い時間は、普段目を通すことのないファッション雑誌をくまなくチェックします。

 

実は私、この数ヵ月ずっと「新しい洋服が欲しいけど、何を買えばいいのかわからない」状態。雑誌を参考にして何か欲しいものが見つかればいいなと、いつもより真剣に眺めます。ふむふむ、コートねえ。でもコートは結局脱ぐからねえ。ざっくりニットねえ。でもこれ収納ケースがパンパンになるんだよねえ。クリスマスも近いからジュエリーでも買っちゃう?なになに?『結婚の記念にはピアス』『出産の記念にはネックレス』『入学の記念には時計』やっだー、私、何も買えなーい。ファッション雑誌にまで突っぱねられる43歳であります。

 

結局、いきついた答えは「無理に買う必要はない」でした。しかし本来の目的である髪の毛といえば、もうそれは歓声をあげてしまうほど美しく仕上がりました。ニューヨークへ向かう眞子さま級にサラサラです。

 

そしてこの髪の毛が私に胸躍る出来事をもたらしてくれたのです。使用期限が残り1日となったソフトクリーム無料券を持ってミニストップに行った時のことです。「ああ、こんなに寒くなる前に早く使うべきだった」と半ば罰ゲームのように安納芋モンブランソフトを頼みました。私の次に並んでいたのはラクロスのスティックを持った二人組の男の子たち。一人は飲み物とともに私と同じ安納芋ソフトをオーダーしました。

「おい、行くぞ」「待って、俺の安納芋ソフトがまだだから」「なんだよ、それ」彼らがそんな会話をしている時に、ちょうど先に頼んだ私の安納芋ソフトが出てきました。すると男の子が「あれ、あれ」と小声で私のソフトを指さします。その言葉を聞いて、見知らぬ人に話しかけることに戸惑いなど一切ないおばさんは「そうそう、これだよね!」と彼らに笑いかけました。一瞬驚いた様子の彼らでしたが、二人とも笑顔に。そして私が「お先にー」と店をあとにしようとした瞬間、背後から「やべー、超かわいい」という声が。振り返って「ごめん、あと100回言って」とお願いしたいところでしたが、ぐっと堪えて店を出ました。

 

いやー、マスクと髪の毛の艶って最強ですね。母親のような年齢のおばさんに超かわいいと言ってしまった二人には災難でしたが、私としては素直に嬉しかったです。師走の忙しい時期ではありますが、Grapps読者のみなさんにもスペシャルな髪の毛のお手入れをすることをお薦めします!

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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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