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2022年01月14日更新

不倫・・・どうすれば彼と別れられる?【ひとみしょうのお悩み解決】

ひとみしょうのお悩み解決

“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお便りの中から、お悩みをひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えします。

「とうふさん35歳女性」のお悩み

私は不倫相手の子どもを生み、育てています。

不倫相手の奥様には子どもの妊娠がわかる前に彼との関係がバレてしまい、彼はかなり厳しい監視を受けていましたが、なんとか時間を作って会いに来てくれているうちに私の妊娠がわかりました。

別れてひとりで育てる覚悟で生みましたが、彼が別れられない、とのことで、今も毎日連絡を取っています。子どもが生まれた後、彼が転勤になり、遠距離のためなかなか会うことはできていませんが、毎日LINEと電話で連絡を取っており、彼は好き、会いたい、と言っています。

別れるつもりで生んだので、初めの頃は彼に別れたくないと言ってもらえ、好きでいてもらえているだけで嬉しかったのですが、最近は連絡は取っているにもかかわらず、子どもの成長を一緒に見守れるわけでも、子どもや私のために何かしてくれるわけでもないことがとてもつらくなってきました。

きっぱり関係を断てばいいだけなのですが、まだ気持ちがあるので、踏ん切りがつかず、どうにもできないままです。彼にとって、私はなんなんでしょうか。

〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜

きっぱりと関係を断つことができない理由は、とうふさんが自分に絶望しているからです。

また、彼もとうふさん同様、自分に絶望していますから、彼にとってとうふさんは、「自分が絶望しているという事実を忘れさせてくれる相手」です。とうふさんにとって彼が「絶望していることを忘れさせてくれる相手(だった)」のと同じです。

なんか寂しい

とうふさんと彼に共通する気持ちは「なんか寂しい」です。とうふさんも彼も、つねに「なんか寂しい」と思っています。だから、お互いに別れるに別れられないのです。ちょうど、ぬるいお風呂に入ったのと同じで、「出るに出られない」のです。

なぜなら、「なんか寂しい」という気持ちが、自分の外から来ていると思っているからです。

自分の外、すなわち、とうふさんにとっての彼、が、離れゆくことによって、とうふさんは「なんか寂しい」という気持ちが自分の心を四六時中心を覆っていると思っています。彼も同じで、とうふさんと会えないことが「なんか寂しい」という「誰にも言えない気持ち」を生み出していると考えています。

キルケゴール<心理学>

しかし、キルケゴール<心理学>は、「それはちがう」ときっぱりと言います。

キルケゴールという人が、今から200年も前に、「深い人間洞察にもとづいて」私たち人間はこういう理由でつねになんか寂しいと感じるのだ、ということを言ったのです。

それによると、私たちは「永遠」を見てみぬふりをするから「なんか寂しい」と思う、とのことです。

キルケゴール<心理学>の言う「永遠」とは、生死の問題のことです。

とうふさんも彼も、これまでの人生のなかで「なぜ私は生まれてきたのだろう(こんなにしんどいのなら生まれてこない方がよかったのではないか)」とか、「なぜ死んではいけないのだろう(こんな思い通りにならない人生なら死んだほうがマシではないか)」といった気持ちを抱きました。そして、その気持ちを誰にもさとられないよう、ひた隠しにしてきました。

しかし、永遠はとうふさんに(彼に)、「問いの答えを見つけなさい」と言います。

しかし、おふたりは答えを見つけようとしません。

なぜなら、「永遠問題」にまともにかかわると、「まともに」生きていけなくなると知っているからです。

たとえば、哲学者は永遠問題にまともにかかわります。文字どおり死闘を繰り広げます。それで大学教授になれればラッキーです。しかし、そのポストは限定的ですから、よくて准教、ふつうは非常勤講師(年収200万円)。最悪、大学で職を得られず、予備校の講師かフリーターになります。つまり、永遠問題にかかずらっていたのでは、まともになど生きられないのです。

とうふさんも彼も(もう誰もが)、そのことを知っています。だから、永遠問題に蓋をし、「世間並みに」生きる努力をします。

がしかし、ことはそう簡単に収まってくれません。

どこかのタイミングで不倫し、子が生まれます(ました)。

生まれてきた子どもにはなんの責任もないというのは、すなわち、大人(とうふさんと彼)が、永遠問題に対峙しなかったことが原因だからです。

永遠問題を解くことで救われるふたつの命

答えは簡単です。

これまで蓋をして見ないようにしてきたとうふさんの永遠問題に、とうふさんご自身が向き合うことで事態は好転の兆しを見せはじめます。

とうふさんにはおそらく、子どもの頃、あるいは思春期に抱いた「答えの出ない難問」があると思います。多くは「親との関係」に起因する問題です。

その問題に、経済的に貧しくとも、ひとり素手で向き合うとき、私たちは真に生きているとの実感を得ます。真に自分の足で「自分を」生きているとの実感を得ます。

その実感が、新しい生命を「正しく」庇護する方法を教えてくれます。

たいていの人はそうしないので、たとえば、親子関係が悪いまま誰かと結婚し、子をもうけ、自分の親と同じことを生まれてきた子にして……という感じで「負の連鎖」の中から抜け出せなくなるのです。

彼のことを当てにするのかどうか、という問題は、したがってここでは些末な問題です。

より大きな問題(とうふさんご自身の永遠問題)に誠実に取り組むことで、少なくともとうふさんとお子さんは救われます。

キルケゴール<心理学>は、私たちにそう言っています。

もっと詳しいことをお知りになりたければ、宣伝になって恐縮ですが、拙著『自分を愛する方法』をお読みください。

 

(ひとみしょう/作家・キルケゴール協会会員)

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この記事を書いたライター

〜文筆家〜webに恋愛コラムを6000記事以上(ギネス級!)寄稿したweb恋愛コラムの第一人者。獲得PVもたぶんギネス級。コラムの受賞歴多数(小学館『Menjoy!』編集部より)。著書数冊(すべて電子書籍)。哲学者キルケゴールの「不安」や「寂しさ」を20〜30代女性に向けて極限までわかりやすくかみ砕いた「恋愛と人生」の指南書、『自分を愛する方法』を2020年8月中旬発売 FB Twitter
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