“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお便りの中から、お悩みをひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えします。
「あーちゃんさん27歳女性」のお悩み
突然好きな人から1ヶ月ほどLINEの未読無視をされています。
彼とはアプリで知り合い、趣味は合うことから連絡を取り合っていました。
彼は繁忙期になると仕事が忙しく早朝から夜中まで毎日働いています。
(休みも1ヶ月ないことがあるようです。)
そんな中、1日休みが取れそうと連絡がきたため、初めて会えるかもっていうときに
突然彼から返信が来なくなりました。
(彼)休み取るよ!→(私)休み取れますように。と返信
そこから突然未読になりました。
結局、会うかもと予定していた日になっても未読なのでその日に再度今日会えるかを
LINEで聞きましたがやはり未読。
翌日になっても未読だったので最後の追いLINEとして、
「仕事がんばってください。仕事が落ち着いたらまた遊んでください。」と
連絡しましたが未だに未読です。(ブロックはされていません。)
最初の未読から1ヶ月経とうとしてますが返信を待ち続けていいものでしょうか。
忙しくて休み取れなかったら次会えるとしたら年明けと言われたことはあります。
(忙しすぎて携帯をなかなか見れないとも言われたことあり、返信が遅くなるかも
だけど絶対返すからと言ってくれたことがあり、そこからは頑張って毎日返信して
くれていました。)
せっかく気が合う方だったので会ってみたいと思っていたのですが、
このまま待ち続けていいのか不安もあります。
忙しいとわかっているのにこちらからまた連絡するのは迷惑でしょうか。
彼のことは諦めるべきでしょうか。
〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜
彼からのLINEを待ち続けるのは「迷惑」ではないですが、諦めたらどうですか?
生まれもったズボラさ?
よく言われているように、男は「生まれもったズボラさ」でもって、頻繁にLINEを無視します。生まれもったズボラさというか、想像力の欠如というか……ようするに相手の気持ちの細かなヒダまで想像できないので、すなわち、相手の女性の気持ちを思いやる「技」を持っていないので、LINEを無視します。
無視する理由が「相手の女性のことを遊びだと思っているから無視をする」とか「ほかにも複数の女性と交際しているから無視する」などという場合もありますが、本当によく無視をします。
いかなる理由であれ、LINEを無視するような男と付き合ってもいいことはない、ということに、あーちゃんのみならず女性はみな気づくべきです。運よく(?)付き合えたとして(結婚できたとして)、次にどのようなことが起こるのか、火を見るよりも明らかだからです。
たとえば彼は、仕事から帰って来きたら無口な旦那になります。家事なんかもちろん手伝ってくれません。デートのプランはあなたが決めるしかありません。誕生日などの記念日?なにを期待しても無駄でしょう。
「たかが」LINEの未読無視ですが、一事が万事なのです。「ちょっとした気遣い」ができない男は死ぬまでそういう男でしかないのです。
恋愛と洗脳
世の中にはそういう男性のことが好きで、どうしてもそういう男性と付き合いたいとか、どうしてもそういう男性と結婚したいと言う女性がいますね。
ぼくはそういう女性を見るたびに不思議な気持ちになったものです。
男から見ると明らかに想像力が欠如した、気遣いのできない男でしかないのに、よりによってそういう男性となぜ付き合いたいと思うのか?なぜ結婚したいと思うのか?
最近になって思うのは、そういう女性は彼に洗脳されているということです。
LINEの未読無視はよくない、しかし、彼のそれ以外のことは好き。で、そのそれ以外のところに洗脳される(あるいはみずから洗脳されにいく)。
たとえば、頻繁には会ってくれないし、会ってもそっけないけど、ときたま優しい言葉を掛けてくれる彼に洗脳されているとか。
無自覚な女性たち
女性における洗脳に、当の女性自身はほぼ無自覚です。
たとえば、女性スタッフをたくさん使う男のオーナーや店長(メンズエステやキャバクラなどのオーナーや店長)は、「洗脳」がうまければうまいほど「腕がいい」とされています。
売上ノルマが厳しかったり、罰金があったりするなかで、ときおり女性に対して優しい言葉を掛けたり、誕生日にちょっとしたプレゼントをあげたり、LINEでなんらかの相談に乗ってあげたり。
そうするうちに、女性が「その気」になって、無理に無理を重ねてまで「彼のために」売上を上げようと頑張るのです。
「そういう女性」は自分とは別世界の人だ、なんて思わないでくださいね。女性がもつ特質が少し強く出ているだけであって、みなさん女性という点において共通しているのです。
「なんか寂しい」からの卒業
女性が洗脳される理由、あるいは女性がみずから洗脳されにいく理由は1つです。生きているだけでなんか寂しいからです。生きているだけでなんか寂しいから、誰かにそばにいてほしくて、「少し」優しい彼にすがるのです。
なんか寂しい。友だちがいないわけではないのになんか寂しい。親がいないわけではないのになんか寂しい。仕事がないわけではないのになんか寂しい。それらすべての「なんか寂しい」にはじつはちゃんと理由があります。拙著『自分を愛する方法』に書きましたので、よかったらお読みください。
「なんか寂しい人」は、傍から見ると「やめておけばいいのに」という相手にまっすぐに突き進み、やがて実際にダメになって、さらに寂しくなります。
その前に、自分で自分の心のケアをなさることをおすすめします。
(ひとみしょう/作家・キルケゴール協会会員)
|
|
【この記事も読まれています】