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2022年08月26日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百九十一回目。

それでも恋がしたいんだ!/西山繭子

 

大好きだけど我慢しているものの1つにファストフードがあります。毎日でも食べたいぐらいですが、身体のことを考えて年に数回にとどめています。先日、その貴重な1回がありました。最近、仕事も頑張っているしいつもよりカロリーとっちゃう?ということで、チーズバーガーデラックスなるものをオーダー。ポテトとアイスティーをつけて、背徳感を味わいながら食します。ああ、美味しい。幸せ。

 

その昔、マクドナルドのハンバーガーが60円という時代がありました。当時10代だった私は、お昼に5個とかぺろりと食べていましたよ。若かったなあ。そして安かったなあ。

 

何でも値上がりの今、ファストフードもなかなかの贅沢品になってきました。そんなことを考えながら味わっていたのですが、半分以上食べた頃にふと気づきました。「あれ?チーズ入ってなくない?」バンズに挟まれているのはお肉、レタス、トマト、玉ねぎ。今からでも店員さんにチーズが入っていない旨を伝えようかしら。でも追いチーズ欲しさに、先にチーズを食べて嘘をついていると疑われたらイヤだなあ。

 

結局、何も言えずに完食したのですが、チーズ1枚分損をしたことよりも、自分の気の弱さにがっかりしました。西山繭子の気が弱い?そんなまさか!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、自分ではうんざりすることが多いです。ここでも幾度となく「断り下手」であることを書きましたが、それはまさに気の弱さからきています。

 

家で録画してある『世界ふれあい街歩き』を見ながらゆっくりしたいのに、断るのが申し訳なくて気乗りしない食事に行ってしまいます。そして食事だけさっとして帰りたいのに「もう1軒行きませんか?」と言われると、ごちそうになっている手前申し訳なくて、お付き合いしてしまいます。そしてそして、本当は白湯でも飲みたいところなのに、お酒を飲まないと申し訳ないかなと思い、無理にアルコールを頼んでしまいます。おかげで翌日は、案の定朝から眩暈でぐるぐる。メニエール病の症状が出てしまいます。誰にも強要されていないのに、自分で自分の首をしめている。

 

この秋は、そんな気の弱さをぜひとも克服したい。そのためにはどうすれば良いのだろう?グーグル先生に尋ねてみたところ、まずは「大きな声を出せ」と。え?私、44年間の人生で「声が小さい」と言われたことなんて一度もないけどなあ。他には何かあるかしら?なになに?気の弱い人は頼み事を断れないので…。ん?つい最近、職場で「西山さん、ちょっとお願いしたいことがあるんですけど」と言われて内容を聞きもせずに「やだ」と即答したわ。調べれば調べるほど己がよくわからなくなってきます。新しい恋を探す前に、まずは自分探しに精を出した方が良いのかもしれません。

 

(西山繭子)

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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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