夫が浮気する理由として主なのは「妻への不満」と「セックスへの興味」です。
妻との関係が冷えたために他の女性との関係を求めたり、また妻以外の女性とセックスしたい気持ちから他の女性と浮気をします。これは、言い換えれば「妻との関係が良好で、なおかつ夫婦のセックスに満足していれば浮気しない」ということになりますよね。
しかし、例えその条件を満たしていても夫が浮気をする可能性はゼロではありません。つまり妻を愛している夫でも浮気はしてしまうのです。
妻を愛しつつも浮気して妻を傷つける…その理由は何なのでしょう?一見矛盾したその行動を、男性心理から紐解いていきます。
<目次>
妻を愛するからこそ本音が言えず、愛するからこそ気を遣う
夫婦は本音で話せるイメージがありますが、本当にそうでしょうか。
確かに、夫は妻にしか話せず、妻は夫にしか話せないこともありますが、いつも本音が言えるとは限りません。また、男性が彼女の魅力を語る時によく「素の自分を出せる」と聞きますが、果たしてそれは結婚後も継続されているびでしょうか。
男性心理的には、愛しているからこそ妻に気を遣って、本音が言えない部分もあるのです。どんなに仲の良い夫婦でも、夫は案外妻に気を遣っているのです。
(1) 妻に本音が言えない心理
夫が妻に本音が言えないのは、妻を愛しているから…そして、妻のことを理解しているからです。
例えば、女性が出会ったばかりの男性に好感を抱き、LINE交換をしたら、翌日の朝「おはよう」とLINEするでしょう。そして、日数が経過してその男性と親しくなったとします。
男性と親しくなるということは相手を理解するということです。その男性は朝スマホが鳴るのが嫌だったと発覚すれば、もう女性からは早朝のおはようLINEは送れません。
つまり、人間は親しい相手、大事な相手だからこそ本音を出せなくなる部分があります。夫は妻をよく理解していて、不満に思うことなどがあっても、シチュエーションによっては本音が言えなくなってしまうのです。
(2) 妻に気を遣う心理
人間は相手が大切な存在であるほど気を遣う一面があります。
例えば、家にあるお菓子を食べる時に「これ食べていい?」と妻に確認する夫がいますが、これは妻がそのお菓子を食べるかもしれないと気を遣った発言です。
そんな気遣いをするのは、やはり妻を愛しているからですよね。
一方、コンビニで残り一個しかないお菓子を買う時、「他に欲しい人がいるかもしれない」と配慮する人はあまりいないでしょう。これは、愛してもいない他人にはあまり気を遣わないためでです。つまり夫が妻を愛している場合、どこかで気を遣っている部分が必ずあるのです。
浮気の理由は「気遣い不要で本音が出せる居心地の良さ」
前述したとおり、夫は妻を愛しているからこそ妻を理解しており、妻を理解しているからこそ本音を出せません。また、妻を愛しているからこそ気を遣います。「本音を出せないこと」と「気を遣うこと」は夫の妻に対する愛情の証なのです。
しかし、それによって夫に疲れが生じるのもまた事実です。いくら妻を愛しているとは言え、本音を出せずに気遣いをする日々が続けば、夫もさすがに疲れてしまいます。
そのような状況の中で、夫は妻を愛しつつも他の女性と浮気してしまう可能性があります。それはセックスが目的ではなく、相手の女性に居心地の良さを感じることが理由で浮気してしまうのです。
(1) 妻と一緒にいるよりも居心地の良さを感じる
夫は出会ったばかりの女性のことは何も知りませんし、その女性に対して本音を出せて、気を遣うこともしないでしょう。
妻に対しては愛しているために本音を出せずに気も遣う、一方出会ったばかりの女性に対しては愛していないために本音を出せて気も遣わない。ここで妻と出会ったばかりの他の女性とを比較すると、愛情の点では妻が勝っているのは間違いありません。
しかし、夫が居心地の良さを感じるのは出会ったばかりの他の女性です。なぜならその女性と一緒にいる時は本音で話せる上に、一切の気遣いが必要ないからです。
(2) 居心地の良さを求めた夫は女性と浮気する
ずっと妻と暮らしてきた夫にとって、本音で話せて気遣いがいらない女性とのひと時は居心地が良く、そのためもっとその女性と過ごしたくなります。そしてこの瞬間、夫の中に浮気心が芽生えてしまうのです。
この場合、妻を愛しているのは確かですし、出会った女性を本気で愛していないのも事実です。しかし、一方で妻と過ごす時間よりも出会った女性と過ごすことに居心地の良さを感じてしまうのも事実。
そのため、夫は愛する妻よりも居心地の良い女性を選んで浮気、さらに妻以外の女性とセックスした興奮からその女性との浮気にハマってしまうのです。
妻を愛している夫が他の女性と出会っても、妻に対しての愛情が変わることはありません。
しかし、出会った女性を愛していないからこそ女性に対して本音を出しやすく、また気遣いもしないため、結果的に「本音+気遣い不要=居心地が良い」の図式が完成してしまうのです。愛する妻とのひと時よりも居心地の良い女性とのひと時に魅力を感じると、夫は浮気してしまうのです。
このように、妻しか愛していない夫でも心理状態によっては浮気する可能性があるのです。