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2016年09月02日更新

排卵回数、月経異常、遺伝、食生活…卵巣がんの原因について

卵巣がん

卵巣は、女性の体の中でもっとも腫瘍ができやすい場所と言われています。ほとんどが良性の腫瘍ですが、中には悪性のものもあり、その代表が卵巣がんです。卵巣がんを発症する原因は何なのか、詳しく解説します。

 

初潮が早い、閉経が遅い

卵巣がんの原因は、残念ながらはっきりとはわかっていません。 しかし、卵巣がんには「排卵」が何らかの形で大きく関与していると考えられていています。

卵巣がんは、排卵回数が多ければ多いほど、発症リスクが高まるといわれています。 卵子は卵巣から排出されるのですが、その度に卵巣の表層上皮にはわずかな傷ができます。そして、この傷が修復される過程において、異常な細胞が増殖することがあり、それがやがてがん化するのではないかと考えられているのです。

排卵は、月経周期に合わせて毎月起こるものです。 初潮が早く、閉経が遅い人は、そうでない人よりも排卵回数が多くなり、その分、卵巣がんを発症するリスクが高まるというわけです。

 

妊娠・出産の経験がない人(少ない人)

上記と同様の理由から、妊娠や出産の経験がない人や少ない人も、卵巣がんになるリスクが高いといえます。

女性は妊娠すると排卵はストップして、産後しばらくの間までは排卵が起こりません。 そのため、妊娠・出産経験がある女性は、そうでない人と比べて生涯の排卵回数が少なくなります。

一方、妊娠・出産経験がない女性は排卵回数が多くなり、その分、卵巣がんを発症するリスクが高くなってしまうというわけです。 最近の少子化傾向も、卵巣がん増加の要因と考えられています。

 

月経異常がある

月経不順や月経前症候群(PMS)の症状が重いなど、 何らかの月経異常がある人も、卵巣がんを発症するリスクが高いと考えられています。

そもそも、月経異常があるということは、卵巣に何らかの異常があるとも考えられます。 その分、卵巣がんになりやすい可能性が高くなるというわけです。

 

子宮内膜症の経験がある

過去に、子宮内膜症にかかったことがある人も、卵巣がんを発症するリスクが高いといえます。 子宮内膜症とは、本来は子宮内にしか存在しないはずの子宮内膜とよく似た細胞組織が、子宮以外の臓器に発生する病気です。

そして、子宮内膜が卵巣にできると、そこから卵巣がんが発生することがあるのです。 近年は、子宮内膜症によって生まれた卵巣のチョコレート嚢胞(のうほう: 卵巣の内部にできる子宮内膜症)から、 長い年月を経て卵巣がんを発生する人が増えています。

特に、チョコレート嚢胞からの卵巣がんには、リンパ節に転移しやすいタイプのがんが多く見られ、治療が困難になるため注意が必要です。

 

遺伝

卵巣がんの発症には、遺伝的要素も関連しています。 乳がんも同様で、BRCA1遺伝子、BRCA2遺伝子と呼ばれる遺伝子に、生まれつき卵巣がんや乳がんの発症に関係する変異が見られると、 乳がんや卵巣がんの発症リスクが高まることが分かっています。

つまり、母親や姉妹など家族に卵巣がんや乳がんにかかった人がいるなら、卵巣がんの発症リスクが高まる可能性があるというわけです。 このような遺伝性のがんは、卵巣がんや乳がんや全体で約10%を占めていると言われています。

 

食生活の欧米化

卵巣がんのリスク因子には、食生活の欧米化もあげられます。

現代人は食生活の欧米化によって、日常的に脂質が多い食べ物を摂りすぎたり、カロリーオーバーになりやすい傾向です。 こういった食生活は、肥満、糖尿病、高血圧などの原因になります。そして、この肥満や生活習慣病が、卵巣がんのリスクを高めると指摘されているのです。

もちろん、これらは卵巣がんに限らず、あらゆる病気の原因になります。 遺伝と違い、食習慣を改善することで解決できる問題でもあります。 心当たりのある方は、さっそく見直してみることをおすすめします。

 

まとめ

卵巣がんを発症する原因には、排卵回数の多さや、月経異常、子宮内膜症の既往歴、遺伝、食生活の欧米化など、さまざまな要素があります。 これらの要因に心当たりがある人は、3~4カ月に1回程度、少なくとも半年に1回は婦人科で検診を受けるようにしてください。 該当しない場合でも、1年に1回は検診を受けて、卵巣の状態を確認することをおすすめします。

 

出典:あなたのオンライン婦人科 Rucora[ルコラ]


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この記事を書いたライター

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