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2016年09月05日更新

生理でもないのに出血が…不正出血が起こる原因を解説します

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生理の時期以外に性器から出血があることを、不正出血と呼びます。不正出血の原因には、ポリープや炎症、ホルモンの異常などが多く見られますが、腫瘍や妊娠が関係している場合もあります。今回は、不正出血を引き起こすさまざまな原因について紹介します。

 

不正出血とは生理時以外の出血

不正出血とは、生理の時期以外での子宮や膣、外陰部といった性器からの出血のことです。 出血量は、ほんのわずかの場合もあれば、生理時と同じくらいの場合もあります。

不正出血の原因には大きく、「ポリープや炎症によるもの」「ホルモンの異常によるもの」「腫瘍によるもの」「妊娠によるもの」の4つに分けられます。 それぞれについて見ていきましょう。

 

ポリープや炎症による不正出血

性器にできるポリープや炎症が原因で、不正出血を引き起こすことがあります。 原因となる症状や病気は、次のようなものです。

 

■ 子宮膣部びらん

びらんとはただれのことで、子宮膣部びらんは、子宮の入り口の赤く見える部分のことです。 つまり、病気ではなく、女性ホルモンが活発な時期に多くの女性に見られる生理的な状態のことです。

程度には個人差があり、びらんがほとんどない人から、子宮入り口全体がびらんの人までさまざまです。

びらん部分は、感染や刺激への抵抗力が弱くなるため、性交時やタンポン挿入時の刺激で不正出血が起こることがあります。

子宮膣部びらんは、治療の必要がないケースがほとんどですが、びらん部分は子宮頸がんが発症する場所でもあるため、 半年ごとに子宮がん検診を受けるようにしてください。

 

■ 子宮頸管ポリープ

ポリープとは、できものや腫瘍のことです。 子宮頸管ポリープとは、子宮頸管の粘膜が増殖してポリープ状になったものをいいます。 1~3mmくらいもののから1cm大のものまであります。

原因はよく分かっていませんが、子宮頸管ポリープがあると、性交時の摩擦やスポーツの刺激で傷ついて不正出血が起こることがあります。

ほとんどが良性の腫瘍ですが、悪性(子宮頸がん)の場合もあるので、念のため検査を受けることをおすすめします。

 

■ 膣炎

膣炎とは、細菌などによって引き起こされる膣の炎症のことです。

本来、膣の中には自浄作用により雑菌が繁殖しないようになっているのですが、 疲れやストレス、ホルモンバランスの乱れなどで自浄作用が低下すると、膣内に雑菌が繁殖して炎症が起こることがあります。

その結果、不正出血が起こったり、おりものに異常があらわれたり、かゆみなどの症状が出ることがあるのです。 症状に応じた治療を受ける必要があるため、婦人科を受診するようにしてください。

 

■ 外陰炎

外陰炎とは、外陰部に起こった炎症のことです。 外陰部は、近くに肛門や尿道口があり不潔になりやすい場所です。

また、ナプキンや下着などの刺激を受けやすく、これらの条件が重なり、傷がついて炎症が起こりやすくなります。

外陰炎を発症すると、不正出血が起こったり、激しいかゆみやヒリヒリする痛みを伴うことがあります。 また、排尿時や性交時にも痛みを感じることがあります。

2~3日たっても症状が良くならない場合には、婦人科を受診するようにしてください。

 

ホルモンの異常による不正出血

ホルモンの異常による卵巣機能不全や無排卵などでも、不正出血が起こることがあります。

 

■ 卵巣機能不全

卵巣機能不全とは、卵巣の機能が低下し、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンのバランスが乱れ、 それによって排卵障害や月経周期の乱れが引き起こされている状態のことです。

ストレスが原因となるケースが多いと言われ、症状のひとつとして不正出血が起こることがあります。

治療の必要がない場合もありますが、自己判断は危険です。念のため婦人科を受診するようにしてください。

 

■ 無排卵月経

月経はあっても排卵していない状態を、無排卵月経と言います。 排卵障害のひとつで不妊の原因となります。また、ダラダラと出血が続くことがあります。

30代の女性に多いと言われ、原因はストレス、無理なダイエット、生活習慣の乱れ、冷え症、服用しているお薬などさまざまです。 低温期だけがずっと続く場合には、排卵が起きていないと考えられます。

 

腫瘍による不正出血

子宮や卵巣の腫瘍が原因で、不正出血を引き起こすこともあります。

 

■ 子宮筋腫

子宮筋腫は、子宮の筋肉から発生する良性の腫瘍のことです。 成人女性の5人に1人は、子宮筋腫があると言われています。

良性ですが、不正出血や、出血量の増加が見られることがあります。 自覚症状は少ないですが、不妊や流産の原因になることもあるため、体が発する小さなSOSを見過ごさないようにしてください。

 

■ 子宮内膜症

子宮内膜症とは、本来、子宮内にしか存在しない子宮内膜とよく似た組織が、子宮以外にも発生する病気です。

通常の子宮内膜と同じように、子宮以外にできた内膜もはがれ落ちて出血しますが、子宮以外にできているため膣から体外に排出することができません。 その結果、血液が溜まり炎症を起こしたり、周囲の組織に癒着したりします。

子宮内膜症は月経のたびに進行し、やがて月経痛が激しくなったり、経血も増え、不正出血も起こるようになります。

 

■ 子宮がん

子宮がんには、子宮頚部に発生する子宮頚がん、子宮の奥に発生する子宮体がんの2種類があります。

子宮頚がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)は性行為によって感染することがあるため、性交経験がある女性なら誰にでもリスクがある病気です。 初期は無症状ですが、進行すると不正出血や悪臭のおりものが見られるようになります。

一方、子宮体がんは、子宮内膜がんとも言われるがんで、子宮内膜に発生します。 原因は女性ホルモンの過剰分泌などです。

閉経後の50代以上に多く見られますが、最近では若い女性でも排卵障害が多くなっているため、30代で発症するケースも珍しくありません。

症状としては、初期のうちから不正出血がみられ、病気を疑う重要なサインとなります。見過ごさずに、婦人科を受診することが大切です。

 

■ 卵巣がん

卵巣がんは卵巣にできる腫瘍で、そのうち上皮細胞にできる上皮性腫瘍は中高年女性に多い特徴があります。 不正出血のほかに、お腹周りが太った、お腹の痛みがあるなどの症状が見られたら、卵巣がんを疑ってみましょう。

ただし、卵巣がんは別名サイレントキャンサーとも呼ばれ、初期のうちは自覚症状がまったくなく、気づいたときには深刻な状態になっているケースも少なくありません。 早期発見・早期治療が難しいがんと言えます。

 

妊娠による不正出血

妊娠して間もない時期には、予定月経のころに出血をすることがあります。

よくあることなので特に心配はいりませんが、痛みがあったり、出血が続くようなら、流産や子宮外妊娠をしている疑いもあります。 様子を見るのではなく、すぐに婦人科を受診するようにしてください。

 

排卵出血なら心配はない

排卵出血とは、排卵日の前後に出血があることです。

原因はふたつあります。

・排卵時に放出された卵子によって、毛細血管が破れて出血する。

・排卵期のホルモンバランスの崩れによって、子宮内膜が剥がれて出血する。

 

これらが原因の場合は、病気ではなく、生理的な現象です。 出血量は少なく、期間も1~3日程度で、特に心配する必要はありません。

ただし、出血が長く続いたりする場合には、病気が原因になっているかもしれません。 すぐに婦人科を受診するようにしてください。

 

まとめ

不正出血の原因は、ポリープや炎症によるもの、ホルモンの異常によるもの、腫瘍によるもの、妊娠によるものなどさまざまです。 排卵出血のように病気とは異なる場合はよいのですが、深刻な病気が原因となっている場合もあります。

数日程度で症状が改善すれば問題がないケースもありますが、 症状が続いたり、悪化したり、ほかにも気になる症状がある場合には注意が必要です。 自己判断は難しいため、不安に思うことがあれば早めに診察を受けるようにしてください。

 

出典:あなたのオンライン婦人科 Rucora[ルコラ]


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この記事を書いたライター

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