恥垢(ちこう)とは、デリケートゾーンに溜まるカスのことです。男性器に溜まるイメージがあるかもしれませんが、女性器にも溜まります。そして、恥垢はかゆみや臭いの原因になります。恥垢と何なのか。わかりやすく解説します。
恥垢とは
デリケートゾーンに溜まる白いカスのようなもの。それが恥垢です。 恥垢は、おりものなどの分泌物や尿などがこびりついた垢のことで、放っておくと臭いの原因になってしまいます。 小陰唇やクリトリス(陰核)の周りに付いたり、陰核の皮の内部に溜まります。
臭いの原因になる恥垢ですが、毎日きちんとケア(掃除)ができていれば、それほど大きな問題になることはありません。 しかし、日本人の女性の多くは、デリケートゾーンをそれほど丹念に洗わないと言われています。 丹念に洗うと、色素が沈着する(黒ずむ)と考えている人もいるそうです。 また、セクシャルな部分であるため、自分の体であっても、じっくりと向き合いたくはないと考えている人も多いそうです。
これらは間違った考えです。自分の体を適切にケアすることは、デリケートゾーンをかゆみや臭いから守ることにつながります。 また、自身の性器の状態を知っておくことは、おりものの異常や性病の早期発見にもつながります。
自分自身の体と向き合うことには、メリットがあるのです。 次からは、デリケートゾーンの恥垢の落とし方について紹介します。
恥垢の洗い方
恥垢は、なかなか落ちない汚れです。デリケートゾーンをシャワーでさっと流したり、お湯で簡単にあらった程度では落ちません。
まず、陰核部分の恥垢は、皮を軽くあげて、指先でよく洗います。 特に、陰核の包皮に隠れている部分や、大陰唇と小陰唇の間の溝の部分は、恥垢が溜まりやすいです。 汚れが残っていないか確認しながら、しっかり泡立てた泡で包み込むようにしてよく洗っていきます。 そして、最後はシャワーで丁寧にすすぎ泡や汚れを洗い流します。
洗うときは、「爪」ではなくて「指の腹」で洗うようにしてください。 また、しっかり洗い流さないと逆にかゆみや臭いの元となってしまうため、洗浄後は泡や石けんの洗い流しがないようにしてください。
専用の石けんでやさしく洗う
デリケートゾーンは、刺激にとても敏感な部分であるため石けん選びも重要です。 もっともおすすめなのは、デリケートゾーン専用の石けんです。
通常の石けんやボディソープよりも金額は高いですが、刺激の少ないやさしい成分で作られているため安心して使えます。 せっかくケアをしても、逆効果になってしまっては本末転倒です。症状と自分の体質に合った適切なケアをするようにしてください。
まとめ
恥垢は、臭いやかゆみの元となる、非常に厄介なものです。男性器だけでなく女性器にも見られるもので、きちんとケアをする必要があります。 洗うのが面倒、恥ずかしい、と思わずに(ケアを怠って、デリケートゾーンが臭う方が恥ずかしいですよね)、 自身の体をいたわる気持ちで、毎日やさしくケアするようにしてください。


出典:あなたのオンライン婦人科 Rucora[ルコラ]