妊娠は安定期を越えると”つわり”が治まる方がほとんどですが、それだけではなく身体にさまざまな変化をもたらします。
妊娠中~後期の妊婦さんが抱える身体のトラブル3つと、その対処法をご紹介します。
腰痛は我慢せずに早めに対処
お腹の中の赤ちゃんは日に日に大きくなり、その重さはもちろんのこと羊水などの重さが加わります。さらに妊娠週数が進むと、出産準備として骨盤が緩みそこに赤ちゃんを支える負担がかかるので腰痛が引きおこります。
多少の腰痛は大抵のママが抱えるものですが、ひどい場合には歩くことさえ困難になる場合もあります。辛い場合には我慢をせずに早めに対応しましょう。
軽いものであれば、マタニティヨガや体操などで軽減することができます。体を動かしてもよいか主治医に相談しながら、無理のない範囲で挑戦してみましょう。
ヨガや体操でも解消しない場合には、骨盤ケア用品を使いましょう。緩くなっている骨盤を支えることで、傷みを軽減してくれます。お腹が大きくなる前の妊娠初期から産後までも使用することができます。骨盤ベルトを使い骨盤の緩みを防ぐことで痛み以外にも尿漏れや下腹ぽっこりなどのマイナートラブルにも対応できますよ。
ふくらはぎがこむらがえりに
妊娠5ヶ月あたりを過ぎ、お腹が大きくなるにつれ、ふくらはぎがこむらがえりになることが増えていきます。これは妊娠のむくみにより血行が悪くなることや、カルシウム不足・運動不足が原因です。
まずは食生活を見直し、納豆・シラス・あさりなど、カリウム・カルシウム・マグネシウムを含む食材を積極的に摂取しましょう。血流を良くすることも重要です。就寝前にお風呂で温まったり、温湿布を貼ったりすると効果的です。
こむらがえりは明け方になることが多いです。痛みに驚いて飛び起きることもあります。こむらがえりになった時は、上半身だけを起こしかかとを壁につけて、ふくらはぎを伸ばすと徐々におさまります。
大きいお腹では足先を持って伸ばすことはまず無理ですので、パパに協力してもらいましょう。私もよく明け方に主人を起こして足を引っ張ってもらっていました。
妊娠中の貧血は赤ちゃんにも影響
妊娠中は赤ちゃんに栄養を送る必要があるため貧血になるママが多いです。しかし貧血になると目まいや立ちくらみ、だるさ、動悸・息切れなどの症状が出るだけではなく赤ちゃんにも影響を及ぼすので注意が必要です。
妊娠後期から臨月にはより多くの血量が必要なため貧血は加速する一方です。早めに対策をとることが大切です。
貧血を予防するには何より食生活を改善することが必要です。普段からほうれん草や大豆類など鉄分を多く含む食材を摂りましょう。他に乾燥青のり、乾燥ひじき、パセリ、納豆、小松菜などがおすすめです。
タンパク質やビタミンCを含む食材と一緒に摂取すると吸収が高まるので、豆腐、あじ、レモン、ケール、ブロッコリーなどと一緒に食べるとさらに効果的です。
他にも、むくみや便秘なども妊婦さんが抱えることの多いトラブルです。
どんなに健康な妊婦でも、トラブルなしで妊娠中を乗り越えることは不可能と言ってもいいでしょう。しかし、どんなトラブルがあり、どんな対処法があるかを知っておけば、その都度対応することができますよね。妊婦のトラブルとうまく付き合いながら、大きくなっていく赤ちゃんを見守りましょう。