正常な生理周期は25~38日
生理とは、子宮の内側の膜(子宮内膜)がはがれ落ちて、血液といっしょに体の外に排出される現象のことで、月経ともいいます。
生理が始まった日から、次の生理が始まる前日までを生理周期といいます。
正常な生理周期は25~38日です。 周期が短いもの(24日以内)を頻発月経、そして39日以上間隔があくものを稀発月経といいます。
このように、生理周期が短かったり長かったりするケースもありますが、 生理が周期通りにきちんと来るためには、子宮の状態が健全であることがとても大切です。
性病のせいで子宮内のバランスが崩れることがある
先ほど書いたように、生理が周期通りに来るためには、子宮の状態が重要です。
しかし、クラミジアや淋病などの性病に感染すると、子宮の内部や卵管などが炎症を起こしてしまい、子宮内のバランスが崩れてしまうことがあります。
つまり、生理周期に深く関わる子宮内が健全な状態ではなくなり、その結果、生理が遅れてしまうことがあるのです。
生理の遅れには精神状態も影響する
また、生理には精神状態も大きく影響します。
「あそこがかゆい…もしかして性病かもしれない…」「いつからだろう…彼氏にうつしてないかな…」といった 不安やストレスは、生理周期に影響を与えます。
つまり、性病による直接的な体への影響だけでなく、心への影響でも、生理が遅れてしまうことがあるのです。
性病は数ある原因のうちのひとつ
もちろん、生理の遅れが、そく性病につながるわけではありません。
性病は、数多くある生理が遅れる理由のひとつです。
性病以外の理由は、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
まとめ
性病が原因で生理が遅れることがあるのは確かです。
何も思いあたる節がないのに、 生理が遅れるなど周期に乱れがあったら、それは性病のサインかもしれません。
性病は感染しても、まったく自覚症状が出ないことも珍しくありません。
クラミジアや淋病などは、自覚症状が出ないケースの方が多いくらいです。
しかし、性病感染に気づかずに治療を受けずにいると、病気が進行して治療が困難になったり、さらには将来、不妊症や子宮外妊娠、 母子感染など取り返しのつかない事態を招いてしまうかもしれません。
「良く知らない相手とエッチをしてしまった」「彼氏が風俗に通っていたことが発覚した」「これまで一度も性病検査を受けたことがない」。
これらに当てはまる人や、気になる症状や不安に思うことがある人は、婦人科を受診したり、性病検査を受けるようにしてください。
自分の体を守るには、行動にうつすことが大切です。


出典:あなたのオンライン婦人科 Rucora[ルコラ]