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2017年06月25日更新

妊娠中にクラミジアに感染…赤ちゃんに影響は?治療はできるの?

妊娠中にクラミジアの感染が発覚したら、「赤ちゃんに影響はないのか」「無事に生まれるのか」「クラミジアの治療はできるのか」などとても不安になります。この記事では、妊娠中のクラミジアの影響や治療法などを分かりやすく解説します。

妊娠中にクラミジアの感染が発覚したら、「赤ちゃんに影響はないのか」「無事に生まれるのか」「クラミジアの治療はできるのか」、などとても不安になりますよね。この記事では、妊娠中のクラミジアの影響や治療法などを、分かりやすく解説します。最後に、体験談も紹介します。

1.妊婦健診でクラミジア検査をする理由

・赤ちゃんに影響を与える

性感染症の中でも、最も感染者数の多いクラミジア(性器クラミジア感染症)。 本人にはまったく自覚症状がなくても、妊婦健診で感染が発覚することも珍しくないそうです。

「何も症状はないのに検診を受けたら、クラミジアだった…」というのは、実際にある話です。

その理由には、「クラミジアは性行為で簡単に感染する」「感染しても症状が出ないケースが多い」という点があげられます。 つまり、クラミジアに感染しても気づかずに過ごしていて、妊婦健診で発覚したというわけです。

数年前から感染していたのか、妊娠のためのコンドームを使わない性行為で感染したのか、感染のケースはさまざまです。

では、そもそもなぜ妊婦健診で、クラミジアの検査が行われるのでしょか。 それは、クラミジアに感染していると、赤ちゃんに影響を与えるリスクがあるからです。

2.妊娠初期~中期での影響

・早産や流産のリスクが高まる

妊娠初期~中期の妊婦さんがクラミジアに感染していると、絨毛膜羊膜炎じゅうもうまくようまくえん 」という病気を発症して、早産や流産を招く恐れがあります。

 

・絨毛膜羊膜炎とは

お腹の中で赤ちゃんは、「脱落膜」「絨毛膜」「羊膜」という3層の膜で包まれています。 そのうちの、「絨毛膜」と「羊膜」に炎症が起こる病気を、絨毛膜羊膜炎と言います。

絨毛膜羊膜炎になると、絨毛膜と羊膜が炎症の影響で薄くなって破れてしまうことがあります。 また、同時にプロスタグランジンという子宮収縮を促すホルモンが多く分泌されるようになり、予定より早い時期に子宮収縮が始まり、 早期破水や切迫早産、流産、常位胎盤早期剥離(胎児が子宮内にいるうちに、胎盤が子宮から剥がれる非常に危険な状態)の原因になることがあります。

ちなみに早産とは、妊娠22週0日~37週6日に出産することを言います。 早産になると低体重児が生まれ、脳性麻痺や精神発達遅滞、視力障害などの障害が残るリスクもあります。 28週未満の早産のうちの70~80%は、絨毛膜羊膜炎によるものと言われています。

このような怖い病気を、クラミジアが引き起こしてしまうのです。

3.妊娠後期での影響

・産道感染のリスクが高まる

出産が近づく妊娠後期になると、産道感染のリスクが出てきます。 産道感染とは、出産時に赤ちゃんが産道を通過する際に、病原菌に感染してしまうことです。

妊娠中にクラミジアに感染して無治療のまま出産をすると、 産道感染によって18~50%が「新生児結膜炎」を、3~18%が「新生児肺炎」を発症すると言われています。

 

・新生児結膜炎

新生児結膜炎は、通常、生後5~14日目に発症しますが、6週目に発症することもあります。

症状としては、まぶたの腫れ、多量の膿を含んだ目やになどが見られます。 まぶたの内側に、偽膜ぎまくという白い膜ができることも多くあります。 下で説明する、新生児肺炎を合併することもあります。

新生児結膜炎は、抗菌薬入りの点眼液を使って治療します。

 

・新生児肺炎

新生児肺炎は、生後2~12週に発症することがあります。

症状としては、多呼吸、喘鳴ぜんめい (ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸音)、 痰や喀血かっけつ (口から血を出すこと)を伴う咳などの呼吸器症状が見られます。発熱することはありません。

長引いたり再発するケースも多いため、抗菌薬による治療を2週間程度、続ける必要があります。

どちらも適切な治療を受ければ治る病気ですが、生まれたばかりの赤ちゃんにこのような症状が出るのは、できれば避けたいものです。

4.妊娠中のクラミジア治療

妊婦さんがクラミジアに感染すると、流産や早産、産道感染のリスクがあるため、妊娠30週までにはクラミジア検査を行い、感染が発覚した場合には治療を行います。 妊娠中にクラミジアに感染した場合でも、医師の指示のもと治療を受ければ、安心して出産にのぞむことができます。

 

・赤ちゃんに影響のない抗菌薬を使用

クラミジアは抗菌薬で治療しますが、妊娠中の場合、お腹の赤ちゃんに影響を与えない抗菌薬(アジスロマイシンやクラリスロマイシンなど)を使用します。

抗菌薬の種類にもよりますが、1~7日間程度服薬して、それから2~3週間後に再検査を受けてクラミジアがいなくなっていれば治療終了です。 再検査も含めて、治療期間は1カ月程度。そのため、クラミジアの検査は治療期間も見積もって、妊娠30週までに行うのです。

5.クラミジア治療の注意点

・絶対に勝手に服薬を止めない

クラミジアの治療自体は簡単ですが、注意点もあります。 クラミジアは自覚症状があまり出ないため、油断して服薬を止めてしまう人がいます。

中途半端な治療では、体内にまだクラミジアが残っている可能性があります。 服薬をやめたせいでクラミジアが増殖して、かえって治療期間が長引いてしまいます。

症状がない場合でも、処方されたお薬は用法・用量を守ってきちんと飲み続けるようにしてください。 妊婦さんの中には、お薬を飲むことに抵抗を覚える人もいるとは思いますが、クラミジアを放置する方が断然危険です。

産婦人科で処方されたお薬なら赤ちゃんに対しても安心なので、勝手にお薬の量を減らしたりしないで、医師の指示通りに治療を続けるようにしてください。

6.再感染を防ぐために

・夫にも検査を受けてもらうことが大切

妊娠中にクラミジア感染が発覚した場合は、夫もクラミジアに感染している可能性があります。 その場合、女性だけが治療をして完治させても、夫からまたクラミジアをうつされてしまうリスクがあります。

こういった悪循環を断ち切るためにも、夫も検査を受けて、クラミジアに感染していた場合は、適切な治療を受ける必要があるのです。

男性も女性と同様に、クラミジアに感染しても自覚症状が出ないケースが多くあります。 症状で判断するのではなく、検査は必ず受けてもらうようにしてください。

7.最後に

妊娠中にクラミジアの感染が発覚した場合には、流産や早産、産道感染を起こさないためにも、医師の指示のもと適切な治療をきちんと受けるようにしてください。

生まれくる赤ちゃんのためにも、感染してしまったクラミジアはしっかりと治して、再感染しないように予防もきちんと心がけてください。

 

出典:あなたのオンライン婦人科 Rucora[ルコラ]


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この記事を書いたライター

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