大人女子のためのWebメディア
検索
2017年08月05日更新

淋病はどんな病気?治療期間は?原因や症状、治療法などを解説

淋病の原因や症状、検査・治療法、予防法についてまとめています。この記事を読んでいるあなたは、「淋病かも…」という不安を持っている人かも知れません。そのような人に役立つ情報を、分かりやすくお届けします。

淋病の原因や症状、検査・治療法、予防法についてまとめています。この記事を読んでいるあなたは、「淋病かも…」という不安を持っている人かも知れません。そのような人に役立つ情報を、分かりやすくお届けします。

1.淋病とは?

淋病という病名を聞いたことはありますか? 淋病は、クラミジアや梅毒などと同じように性感染症のひとつです。 正式には「淋菌感染症」と言います。

 

▼男性の感染者数が多い

淋病の感染者数は2015年が8,698人で、そのうち男性は6,905人、女性は1,793人です。 性感染症で最も感染者数が多いのはクラミジアですが、男性に限れば、淋病はクラミジアに次ぐ2番目に感染者数が多い病気です。

男性の多さが目立ちますが、女性の感染者も約1,800人いるため、決して女性がかかりにくい病気と言うわけではありません。

性感染症報告数|厚生労働省

2.淋病の原因

では続いて、淋病に感染する原因を見ていきましょう。

 

▼主に性行為で感染する

淋病は、「淋菌」という病原菌が引き起こす病気です。 淋菌には、感染者との粘膜同士の接触や、精液や膣分泌液から感染するため、主な感染原因は「性行為」です。

淋病感染者との1回の性行為(コンドームなし)での感染確率は、約30%と言われています。

 

▼オーラルセックスでも感染する

また淋菌は、性器だけでなく喉の粘膜にも感染するため、フェラチオやクンニリングスといったオーラルセックスも感染原因になります。 オーラルセックスによって、「性器から喉」「喉から性器」へと淋菌が感染することがあります。

特に今は、性行為の際にオーラルセックスを行うのが当たり前になっているため、性器と喉の両方に淋菌が感染している人も多くいます。 実に、性器に淋菌が感染している人の20~30%は、喉にも感染していると言われています。

 

▼母子感染もある

淋菌が感染するのは、成人だけではありません。 妊婦さんが淋病に感染していると、出産時に赤ちゃんに淋菌をうつしてしまうことがあります。

何も対策をせずに出産すると、約1/3の確率で赤ちゃんに感染し、結膜炎、関節炎、鼻炎、膣炎、尿道炎などを発症してしまいます。

では続いて、淋病を発症するとどのような症状があらわれるのか、まずは女性から見てみましょう。

3.淋病の症状

 

▼女性では無症状が多い

女性の場合、淋菌は「子宮頸管」という膣の奥にある子宮の入り口部分に感染します。 その結果、子宮頸管に炎症(子宮頸肝炎)が起こり、次のような症状があらわれます。

  • ・おりものが増える

  • ・不正出血がある

  • ・下腹部が痛む

  • ・性交痛がある

 

ただし、上であげたような症状があらわれるのは珍しく、子宮頸管炎を起こしても、自覚症状がまったくあらわれないことが多くあります。 そのため、この時点では感染に気づかずに放置してしまい、淋菌が子宮頸管よりもさらに奥に進入してしまうケースがよくあります。

 

▼不妊症の原因にもなる

さらに体の奥へと進んだ淋菌は、「卵管」や「卵巣」に炎症を起こしたり、「骨盤腹膜」(骨盤内の子宮や卵管を覆っている膜)に炎症を起こすようになります。 ここまで症状が進行すると、激しい痛みを感じることが一般的です。

しかし、中には症状が軽いケースもあり、感染に気づかず放置して卵管や卵巣が大きなダメージを受けてしまい、「不妊症」や「子宮外妊娠」の原因になってしまうこともあります。

そして、さらに症状が進行すると、「肝周囲炎」といって肝臓の周囲に炎症を起こすことがあります。 肝周囲炎になるとお腹に非常に激しい痛みを感じるようになり、あまりの痛みに救急車で運ばれて、そのまま入院して治療を受けるケースも見られます。

このように女性は、淋病に感染しても初期のうちは症状があらわれにくいため、症状を悪化させて不妊症の原因になったり、男性にうつしてしまうことがあるため注意が必要です。

続いては、男性の症状を見ていきましょう。

 

▼男性の症状は分かりやすい

男性の場合、淋菌は尿道に感染します。

淋菌に感染して2~7日間の潜伏期間(感染しても症状が出ない期間)を過ぎると、「尿道炎」を発症して、排尿痛や尿道から膿がでるようになります。 膿の量は多く、色も白~黄色と見た目でも分かりやすいため、この時点で異常に気づくケースが多くあります。

 

▼不妊症の原因にもなる

ただし、治療を受けずに放置していると、淋菌は尿道からさらに奥へと進入して、精巣(睾丸)の横にある精巣上体という器官に炎症(精巣上体炎)を起こします。 精巣上体炎の症状は強く、患部が腫れたり、激しい痛みを感じるようになります。 あまりの痛みで歩くのが困難になるケースもあるようです。

症状が強くでるため病院を受診する人がほとんどですが、治療を受けるのが遅くなると、無精子症の原因になることもあります。

このように男性の症状は、女性と比べて初期のうちから気づきやすいのが特徴です。

 

▼喉の感染は無症状が多い

オーラルセックスで喉に感染すると、男女ともに下記のような症状があらわれます。

  • ・喉の腫れ

  • ・喉の痛み

  • ・発熱

 

喉に感染すると風邪に似た症状があらわれることがありますが、自覚症状がまったく出ないケースも多くあります。

淋病の症状を、「女性」「男性」「喉」で見てきました。 この中で最も感染に気づきやすいのは、男性の症状です。

そのため、彼氏や夫に淋病を疑う症状がある場合は、自身も感染を疑って、検査を受けることが大切です。 続いては、淋病の検査について見てみましょう。

4.病院での検査

「性病の検査ってどこで受ければいいの…」という人も多いと思います。 まずは、検査を受ける場所や検査内容について説明します。

女性は婦人科で検査を受ける

淋病の検査は、女性なら「婦人科」、男性なら「泌尿器科」で受けることが一般的です。 もちろん、「性病科」でも検査を受けることは可能ですが、ここを受診するのは心理的なハードルが高いと思います。

性感染症の疑いがある場合、多くの女性が婦人科を受診しているため、婦人科に行くことをおすすめします。

 

▼まずは問診を行う淋病はどんな病気?治療期間は?原因や症状、治療法などを解説します /images/10549_13.jpg

検査を受けに婦人科に行くと、まずは問診が行われます。

問診では、症状についての質問だけでなく、性体験の有無、セックスパートナーの数、コンドームの使用の有無、ピルの服用歴などを聞かれることがあります。

質問に答えるのに抵抗があるかもしれませんが、診断する上で大切な情報になります。 正確に答えるようにしてください。

 

▼検査は痛くない淋病はどんな病気?治療期間は?原因や症状、治療法などを解説します /images/10549_14.jpg

淋病の検査方法には、いくつかの種類がありますが、女性では膣分泌液を、男性では尿を採取して行うのが一般的です。 膣分泌液は長い綿棒のようなものを、膣内に入れて採取します。自分で採取できる病院もあります。

「痛くはないのかな…」と心配な人もいると思いますが、子宮頸管の粘膜をやさしくこするだけなので痛みを感じることはほとんどありません。 緊張して体に余計な力が入らないように、リラックスして受けるようにしてください。

 

▼費用は初診料+3,000円程度

淋病はどんな病気?治療期間は?原因や症状、治療法などを解説します /images/10549_15.jpg病院で検査を受ける場合、初診料(2,820円)+3,000円前後で受けることができます(病院によっても異なります)。

ただし、病院での検査の場合、「保険診療」か「自由診療」で負担する費用は大きく異なります。

 

▼症状があれば保険適応に淋病はどんな病気?治療期間は?原因や症状、治療法などを解説します /images/10549_16.jpg

一般的に症状がある場合は保険診療となり、自己負担額は全体の3割で済みます。 一方、自覚症状がなかったり、匿名で検査を受けたい場合には自由診療となり、全額自己負担になります(保険適応については病院によって異なります)。

 

5.病院以外での検査

 

淋病検査は病院以外でも、保健所や自宅(検査キット)で受けることができます。 それぞれの特徴について見てみましょう。

 

▼保健所

保健所では、無料・匿名で検査を受けることができます。

ただし、検査の実施日が限定的(週1回や月1回など)であったり、受けられる人数も限られていたりします。 そのため、自分の希望する日時に検査が受けられる保証はありません。

また、保健所によっては、淋病の検査自体を行っていないところもあります。 検査を希望する場合は、最寄りの保健所に確認するようにしてください。

 

▼検査キット

淋病はどんな病気?治療期間は?原因や症状、治療法などを解説します /images/10549_18.jpg検査キットをご存じですか。 検査キットを使えば、病院に行くことなく感染しているかどうかを調べることができます。

検査キットはメーカーのウェブサイトなどから購入でき、費用は淋病単体で5,000円程度。 淋病以外の性感染症(HIV、梅毒、淋病など)もまとめて調べることができ、その場合は2万円程度です(料金はメーカーによって異なります)。 淋病はクラミジアと同時感染しているケースが多いため、クラミジアの検査もあわせて受けることをおすすめします。

検査キットでは、自分自身で尿や膣分泌液を採取することになりますが、やり方は簡単です。 こちらの記事で、検査キットの体験談を詳しく紹介しているので参考にしてください。

 

▼症状があるなら病院で検査

いろいろな選択肢がある淋病検査ですが、明らかに症状がある場合は、病院での検査をおすすめします。 検査の結果、感染が発覚した場合に、すぐに治療を受けることができるからです。

一方、「特に症状はないけれど不安だから調べたい」という場合には、 病院に行かず、気軽に検査が受けられる検査キットもおすすめです。

また、淋病検査を受ける場合には、 正しい検査結果を得るために感染の疑いがあった日から2~3日後に受けるようにしてください。 それよりも前に検査を受けると、感染していても陰性(感染していない)と出てしまうことがあります。

6.淋病の治療

検査の結果、淋病であることが発覚したら治療を行います。 淋病の治療では、淋菌に対して効果のある抗菌薬を使用します。

 

▼注射か点滴で治療

以前は飲み薬による治療もありましたが、現在は注射か点滴での治療が一般的です。 お薬を飲むよりも血液中の薬剤の濃度が短時間で高まるため、淋病の治療に適しているのです。

ほとんどの場合、1回の投与で治療が終わりますが、症状が重いと複数回の投与が必要になってきます。

 

▼治療期間は最短で5日程度

1回の投与で治療が済む場合でも、投与後3日以上あとに再検査を受けるようにしてください。

理由は、お薬を投与しても、体内の淋菌を完全に殺せていないことがあるからです。 万が一、淋菌が残っていた場合には、症状が再発したり、相手にうつしてしまうリスクもあります。

そのため淋病の治療期間は、お薬の投与から再検査までを含めて最短で5日程度です。

 

▼耐性菌にも気をつける

また、淋菌には「耐性菌」が生まれやすいという厄介な特徴があります。 耐性菌とは、これまで効果のあった薬が効きにくい菌のことで、淋病の治療を中途半端に終えてしまうと、残った菌から耐性菌が生まれることがあるのです。

そうなると、以前使っていたお薬が使えなくなり、治療薬も限定されてしまい、治療が困難になってしまいます。

現在、淋病治療に確実に有効な薬は、「セフトリアキソン」「セフォジジム」「スペクチノマイシン」の3剤のみといわれています。 これらの薬に対する耐性菌を作らないためにも、淋病治療は再検査まで受けて、1回の治療でしっかりと完治させることが大切です。

性感染症診断・治療ガイドライン2011|日本性感染症学会

7.治療期間中の注意点

再検査を受けて完治と分かるまでは、下記の点に注意してください。

 

▼性行為を控える

治療期間中は、性行為を控えるようにしてください。

体内にはまだ、淋菌が残っている可能性があります。 コンドームを付けた場合でも、感染を100%防げるわけではありません。

相手にうつしてしまっては、あなたが治しても、また相手からうつされてしまうことがあります。 これでは、いつまでたっても淋病から抜け出せなくなってしまいます。 性行為は、お互いが治ってから行うようにしてください。

 オーラルセックスも、同様に控えてください。

 

▼パートナーにも検査を受けてもらう

淋病は、感染率の高い性病です。 あなたが淋病に感染していたら、パートナーも淋病に感染している可能性があります。

症状のあるなしに関係なく、相手にも必ず検査を受けてもらい、感染していたらお互いきちんと治療を受けて完治させるようにしてください。

ここまでで、淋病の原因から治療について説明しました。 淋病は治療を受けて完治させても「再感染」する恐れがあるため、予防法もぜひ知っておいてください。

8.淋病の予防法

 

▼性行為ではコンドームを使う

淋病予防の基本は、性行為のときにコンドームを使うことです。 淋菌は主に、感染者の精液や膣分泌液にいるため、感染予防にはコンドームが非常に有効です。

ピルを服用している場合でも、性行為の際はコンドームを使うようにしてください。

 

▼性行為の相手はひとりにする

性行為の相手が複数いるほど、淋病の感染リスクは高くなります。 「ナンパで出会った男性とセックスをして性病をうつされた…」というのはよく聞く話です。

淋病をはじめとした性感染症予防のためには、不特定多数との性行為はしないようにしてください。

 

▼相手の性器をよく確認する

女性が淋病に感染しても症状があらわれないケースが多いですが、男性は尿道から膿が出たり、排尿痛があるなど、症状が出やすい特徴があります。

彼の性器から膿が出ていたり、排尿痛を訴えていたら、淋病を疑ってみてもいいかもしれません。当然、その場合は性行為を控えてください。

 

▼生理中はセックスをしない

生理中の膣内は、デリケートで傷つきやすくなっています。 また、生理中は体の抵抗力がいつもよりも落ちています。

そのような状態で性行為をすると、淋病をはじめさまざまな病原菌への感染リスクが高まります。相手に求められても、生理中の性行為は控えるようにしてください。

 

▼清潔な状態で性行為する

性器や皮膚などには、さまざまな雑菌が付いていることがあります。 性行為の前にはシャワーを浴びて、清潔な状態で行うようにすることが大切です。

汚れた指や伸びた爪も、膣内を傷つけたり炎症を起こす原因になり、そこから病原菌に感染しやすくなります。

 

▼彼を風俗に行かせない

淋病は、風俗で感染するケースが多くあります。 風俗に行ってフェラチオサービスを受けた男性が、性器に淋病を感染してしまうというわけです。

当然、その後に彼と性行為をすれば、淋病に感染するリスクは非常に高まります。 淋病を予防するには、彼を風俗に行かせないことも大切です。

 

▼定期的に性病検査を受ける

淋病は感染しても、自覚症状があらわれないことが多くあります。 そのため、淋病の予防や早期発見のために、たとえ症状がなくても定期的に検査を受けることは大切です。

9.最後に

淋病は、クラミジアと同じ性感染症のひとつですが、耐性菌が生まれやすいという特徴があります。 耐性菌を作らないためにも、感染が発覚した場合は、医師の指示通り治療を受けてしっかりと治すことが大切です。

気になる症状や不安に思うことがあれば、まずは検査を受けるようにしてください。

 

出典:あなたのオンライン婦人科 Rucora[ルコラ]


ブックマーク LINEで送る

Grappsにいいね!して最新の情報を受け取ろう!

この記事を書いたライター

ルコラは、女性の体内キレイを応援する医師監修サイト。女性の様々な体の不調や悩みに対して、正確でわかりやすい記事でお応えします。 ◇Rucora:http://rucora.com/ ◇Facebook:https://www.facebook.com/rucora/ ◇Twitter:https://twitter.com/ruc0ra

この記事に関するキーワード

アプリでGrappsが
サクサク読める♪

5000本以上の記事が読み放題♪悩める女性のバイブルGrappsを 電車の中でも移動中でも快適にチェックすることができます。