淋病もクラミジアも、放置すると不妊や子宮外妊娠をもたらす深刻な病気です。ふたつとも見分けにくい病気ですが、淋病だから安心とか、その逆もありません。妊娠時にそれらに感染していると、早産や流産、出産時の母子感染をもたらす危険もあります。


淋病もクラミジアも、放置すると不妊や子宮外妊娠をもたらす深刻な病気です。ふたつとも見分けにくい病気ですが、淋病だから安心とか、その逆もありません。妊娠時にそれらに感染していると、早産や流産、出産時の母子感染をもたらす危険もあります。
淋病もクラミジアも、子宮頸管炎を引き起こす
通常の性行為で淋菌に感染した場合、まず子宮頸部や子宮頸管に感染し、子宮頸管炎を引き起こします。 子宮頸部は膣の一番奥にある子宮の入り口で、クラミジアもこの部分に住みつきやすく、同じく子宮頸管炎を発症させます。
そんな子宮頸管炎の症状の特徴は次のようなものです。
- ・おりものの増加
- ・おりものに黄色や緑白色の膿が混じる
- ・ドロッとしたおりもの
- ・性器のかゆみ、赤い腫れ
- ・下腹部痛
- ・不正出血
- ・性交時の痛み
淋病とクラミジアを見分ける3つのポイント
淋病もクラミジアも、膀胱炎や子宮頸管炎など共通の合併症を引き起こし、ほかの症状も似ているため、自分がどちらに感染しているのか見分けにくいものです。
もちろん、淋病もクラミジアも同時感染している場合も少なくなく、その場合は、両方の治療をする必要があります。 勝手に自己判断せずに、疑わしいときはすぐに医師の診断を仰ぐべきです。
でも、どうしても診察前に、自分で判別しておきたい人のために、淋病とクラミジアの症状の大きな違いをあげておきます。
- ・淋病の潜伏期間は1週間以内で、クラミジアは3週間かかる場合があり、淋病のほうが感染後、症状が早く出やすい。
- ・淋病に感染した場合のおりものは黄色く粘り気があり、クラミジアの場合は無色透明でサラサラしている。
- ・排尿時の痛みの大きさが、淋病>クラジミアで、クラジミアの場合、排尿時の痛みはほとんどない。
淋病もクラミジアも重症化しなければ、お薬でかんたんに治療できます。 自分のためだけでなく、将来の夫や子どものためにも、不安になったらすぐに病院に行きましょう。 命の前では、恥ずかしがる必要なんてまったくないですよ。


出典:あなたのオンライン婦人科 Rucora[ルコラ]
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