

梅毒は完治できる病気
梅毒はその昔、治すことができない「不治の病」として恐れられていました。 しかし、「ペニシリン」が発明されてからは梅毒を完治できるようになりました。
ただし、どのような状態でもペニシリンさえ飲めば完治できるのかというと、そういうわけではありません。
梅毒には第1期~第4期までの4つのステージがあるのですが、第4期に入ってしまうと中枢神経系や心臓血管系にダメージが及び、深刻な後遺症が残ったり、最悪の場合、死亡することもあるのです。
そのため、梅毒を完治させるためには末期になる前、早期の段階で治療を受けることが大切です。
しかし、現在ではここまで進行するケースはほとんどないため、梅毒は治療で完治できる病気と言えます。
梅毒は完治しないと言われる理由
梅毒は一度感染すると、適切な治療を受けてしっかり治した場合でも検査で陽性と出ることがあります。
梅毒の検査では抗体の有無を調べますが、梅毒を完治させた後に検査を受けても、病原体である梅毒トレポネーマに対する抗体が反応して陽性と出てしまうのです。 当然、これは検査方法側の問題であって、体に梅毒トレポネーマが残っているわけではありません。
こういった検査結果の誤解から、「梅毒は完治しない病気」という噂が広がってしまったのかもしれません。
梅毒を完治させるまでは性行為をしない
梅毒は治療によって完治できる病気ですが、治療中には注意しなければいけないことがあります。 それは、完治するまでは性行為をしないようにするということです。
というのも梅毒に感染した場合、いくら治療を受けていても完治するまでの間は体内に菌が存在しているため、この間に性行為をすると相手に感染させてしまう可能性があります。
また、梅毒感染者はそうでない人と比べてHIVに感染しやすいため、性行為をすることでHIVに感染してしまう可能性もあります。 そのため梅毒治療中は絶対に性行為(オーラルセックスなども含む)を控え、人に感染させないようにするのはもちろん、HIVやその他の性病に感染しないように注意してください。
このように梅毒は、適切な治療を受ければ完治させることができます。 ただし、症状が進行してからだと治療が大変になります。 気になる症状や不安に思うことがあれば早めに検査を受けるようにしてくださいね。


出典:あなたのオンライン婦人科 Rucora[ルコラ]


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