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【ひとみしょうの男って実は…】不妊治療が原因で彼と別れないためにやっておくべきこと

不妊治療が原因でカップル(夫婦)の関係が悪化し、別れることになると、泥沼のような気持ちがずっと尾を引きます。

たとえば彼の精子に問題はなく、彼女のみが不妊治療を受けた場合、治療にかかわる心身の苦痛を一手に引き受けるのは言うまでもなく女性で、だから彼女には「わたしはこれだけ治療を頑張ってきた」という自負があるはずだし、同時に「でも妊娠できなかった」という申し訳なさや不甲斐ない気持ちも生まれて、もう何を言えばいいのかわからない複雑な気持ちになったりしますよね。

不妊治療の終わりをいつにするのか

不妊治療

彼だって、言葉にならない気持ちを抱えることになります。「おれがもっと治療費を稼いでいれば治療を継続することができたかもしれない」とか「あの時、彼女の心をフォローしてあげていれば、つまらないケンカばかりする関係ではなく、もっと穏やかな家庭になって離婚せずに済んだかもしれない」などと、いつまでも後悔することになります。

 

不妊治療のリスクは、テレビなどでときどき放送されているから、おそらく多くの女性はどのようなリスクがあるのか知っていると思います。でも、テレビであまり言われないリスクもあって、それは「不妊治療の終わりをいつにするのかを明確にしておかないと、万が一、子どもを授からなかった場合に、カップルの(夫婦の)関係がぎくしゃくすることがある」ということです。

メディアが報道しない&なんとも言葉にならないリスク

思うんですが、これから不妊治療をしようと希望に燃えている人に「治療の終わりをいつにするのか明確にしましょう」と言うこと自体が、おそらくタブーなのかもしれない。「治療の終わりは妊娠した時であって、それ以外の終わりって、わたしが妊娠しなかった時のことを言ってるわけ?」みたいな、感情的な意見が出てくるのを恐れて、テレビはあまりそういうことを言わないのかもしれない。

 

でも現実を見ると、妊娠できなかった時のほうがよほど問題ではないかという事象も起きていて、たとえば、治療を続けても子どもを授からなかった人の中には、発狂する人もいます。生きる意味を見出せなくなり鬱っぽくなって、メンタルクリニックに通う人もいます。

 

そういうことを、夫婦愛&不妊治療をテーマとした中編小説『鈴虫』を書くときに、取材を通して僕は知ったのだけど、まあとにかく「不妊治療=女性の心身の負担が大きい&経済的に大変」というリスクしかない、ということではないということです。メディアが報道しない&なんとも言葉にならないリスクもそこにはちゃんと存在しているのです。

国内における不妊治療の問題点

日本国内における不妊治療って、その選択肢が限定的であるにもかかわらず、「治療を続けるといつかは妊娠する可能性があります」という美しくも漠然とした前提に立っているので、「いつ治療を終わりにするのか、ゴールを明確にしてから治療を始めましょう」と言われないままスタートすることがよくあります。ゴールが明確でないということは、治療がうまくいかなかったとき離婚するしかない雰囲気が生まれるというリスクもありますよ、そしてそういう雰囲気は治療で疲れたふたりの関係にかなり濃い影を落とし続けることになりますよ、とは誰も教えてくれない。

 

夫婦の全財産を不妊治療に注ぎます――たとえばこう言う人がいるらしいのだけれど、それに対してあるお医者さんは「夫婦の貯蓄の何割かが残っているうちに治療を止めたほうがいい」と言います。

夫婦の財産を何に使おうと、それはその夫婦の自由なわけだけれど、このお医者さんの発言には、不妊治療を超えた、生きることに対する哲学を感じます。子どもを授かれなかった&夫婦のお金が底を尽いた、という二重の苦しみを、治療を止めたのち夫婦で協力して乗り越えるといいや、では済まされないなにかが、そこには確実にあるからです。そしてそれは誰の人生にも言えることだからです。

不妊治療が原因で彼と別れないためにやっておくべきこと

カップルで(夫婦で)いつ治療を止めるのかを話し合い、それを決めることは、すなわち命というものをどう捉えているのかということを話し合うことであり、ある意味では愛のもっとも厳しい側面を語り合うことです。そしてそれをやろうと思えば、夫婦ともに、より深いレベルで自分の気持ちに正直に向きあう必要があります。

今のうちから彼氏や旦那さんとそういうことを意識しておくことが、万が一、治療がうまくいかなかった時、別れないで済むために求められることではないかと思います。

 

(ひとみしょう/作家)

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この記事を書いたライター

〜文筆家〜webに恋愛コラムを6000記事以上(ギネス級!)寄稿したweb恋愛コラムの第一人者。獲得PVもたぶんギネス級。コラムの受賞歴多数(小学館『Menjoy!』編集部より)。著書数冊(すべて電子書籍)。 FB Twitter
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