家庭の中での言葉や態度は、目に見えにくい形で影響を広げていくものです。
特に強い言い方や一方的な支配が続く関係では、大人だけでなく周囲にいる子どもにも影響が及ぶ可能性があります。
はじめは些細に見えるやり取りでも、繰り返されるうちに心の負担が積み重なっていくことがあるでしょう。
違和感を覚えながらも、どこまでが問題なのか判断が難しいと感じる場面も少なくありません。
子どもに影響が及び始めたと感じたとき、何を優先し、どのように守るべきかが問われます。
習字200枚

ついに…離婚できる。
私はほっとした気持ちで自宅の玄関を開けました。
すると…。
「ただいま…」
「なんでできないんだ!」
家の中から夫の怒鳴り声と、娘の泣き声が聞こえてきました。
「なにしてるの!?」
「お父さんが習字200枚書けって…もう疲れたよぉ…」
娘が涙を流しながら筆を握っています。
夫は私にはもちろん、娘にまでこうして無理を強いるのです。
自分の思い通りにならないことが許せないのでしょう。
娘の習い事に口出し

「ミオの習い事の話って…?」
「これを見ろ」「根性ナシの娘は俺が鍛える」
夫が差し出した予定表には、月曜スイミング、火曜そろばん、水曜英会話、木曜習字、金曜体操…と、習い事を詰め込んでいます。
娘はまだ小さいのに…。
娘の希望や体調のことは何も考えていないスケジュールです。
父親?

私は夫に、娘の習い事のメモを突き返しました。
「勝手なこと言わないで。あなたにミオの人生を決める権利なんてないでしょう」
すると、夫はまるで犬が吠えるように反論します。
「なんだと!俺はミオの父親なんだ!子どもの教育方針は父親である俺が決める!」
彼の台詞に、私は白けた気持ちでつぶやきました。
「父親ねえ…」
私は静かにスマホを操作し…。
掲げた証拠写真

「あなたに父親の資格なんてあるのかしら」
私はスマホの画面を夫に突きつけました。
そこには、夫が別の女性と親密に寄り添う写真が表示されています。
みるみる血の気が引き、口を開けたまま固まる夫。
言いわけも、いつものように怒鳴る言葉も何も出てこないようです。
「父親」を盾に娘を追い詰めていた夫…。
彼には偉そうに父親を名乗る資格などなかったのです。
自分自身と娘の幸せのために、この口先だけの夫を捨てる覚悟を決めた私。
夫は今までの態度が嘘のように私と娘に謝罪してきましたが拒否…今は娘と2人で幸せに暮らしています。
最後に
まず大切なのは、子どもが安心して過ごせる環境を確保することです。
問題となる言動が見られた場面を具体的に把握し、同じ状況を繰り返さない工夫を考える必要があります。
子どもには否定されない場を用意し、気持ちを受け止める姿勢を保つことが支えになります。
相手を変えようとするよりも、関わる時間や距離の取り方を調整するほうが現実的な場合もあるでしょう。
家庭内で守るべき基準をはっきりさせ、子どもの安全と安心を最優先にした判断が求められます。
作画:ホソガヤ
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに、個人の特定を避け記事化しています
