身近な子どもの異変に気づき、このまま放っておけないと感じたことはありませんか。
血のつながりがあるからこそ、見過ごせない出来事もありますよね。
今回は、大切な甥を守るために行動した女性の体験談を紹介します。
義妹の子どもが発熱

「さ、早く帰りましょう。薬を飲んで休めばすぐよくなるよ」
真っ赤な顔をして車のシートでぐったりと眠る甥。
私はその小さな体を心配そうに見つめていました。
連れて行った病院でもらった5日分の薬を握りしめ、とにかく一刻も早く体を休めさせてあげたいと思っていたのです。
運転席の夫も「心配ないってさ。蒼哉、よかったな」と優しく声をかけます。
前までは…

甥はうつらうつらしながらも私に寄りかかり、素直に頼ってくれているようでした。
実は甥をこんな状態になるまで追い詰めたのは、他でもない母親である義妹。
時間を少し巻き戻すと…。
「えーっ熱ぅ!?嘘でしょ!?あたし今日デートなのにぃ!」
義妹は甥にそんな信じられない言葉を浴びせたようなのです。
体調の悪さを訴える甥に対して、義妹は自分の邪魔をされたと言わんばかりのイライラを隠そうともしません。
「学校行けるでしょ? 行けばなんとかなるって」
そう言われた甥はただ小さくなって「…うん…」と耐えるしかありませんでした。
「ママどうして…」

「もう〜仕方ないなぁ、これ薬! あたし出かけてくるけど、あんたじっとしてなよ!」
市販の風邪薬を甥の布団にポイッと投げつけた義妹。
ゴミや服が散乱した汚い部屋に甥を1人きりにして、バタンと大きな音を立てて出て行ってしまいました。
薄暗い部屋で、ポツンと残された甥。
高熱で意識が朦朧とするなか、寂しさと病気の苦しさに絶望を覚えながら耐えていたのです。

見かねた私と夫で甥を保護し、自宅で必死に看病を続けました。
深夜、ようやく薬が効いたのか甥はやっと寝息を立て始めました。
でも眠っている彼の目からは、無意識のうちに涙がポロポロと溢れ落ちていて…。
「ママ…」と寝言を言う彼を見て、私の胸は怒りと悲しみで張り裂けそうでした。
甥にこんなに寂しい思いをさせるなんて許せない。
義妹に連絡したが

リビングに戻ると、夫が険しい表情でスマホを握りしめていました。
「莉麻に連絡したか? 俺もまったく…。熱出してる息子ほったらかして何考えてるんだあいつは!」と憤慨しています。
もちろん私も何度も連絡を入れていましたが、義妹からはずっと無視され続けていたのです。
甥が命の危険にあるかもしれないというのに、音信不通で男と遊び歩く義妹。
その非常識さに夫も私も呆れ果て、怒りが限界に達しようとしていたそのとき、私のスマホがけたたましく鳴り響きました。
画面には、義妹の名前が表示されていたのです。
義妹から…


「莉麻ちゃんから電話だ…!」
慌てて出ようとする私。
すると夫は「莉麻に言いたいことがたくさんある! スピーカーにしてくれ!」 と叫びました。
通話ボタンを押した瞬間、信じられない言葉が聞こえてきました。
「もっしもーし♪ 蒼哉は〜? 元気ぃ〜? きゃはははは!」
お酒が入っているのか、缶を片手にケラケラと爆笑する義妹の声。
その緊張感のなさに、夫は「ふざけるな! 連絡見てないのか!?熱出してぐったりしてるよ!」と怒鳴り声を上げました。
しかし、義妹の反応はさらに斜め上を行くものだったのです。
「ちゃんと世話して~」

「うっわ〜、風邪引かせるとかマジで言ってる? も〜ちゃんと世話してよ〜」
義妹の口から出たのは、まさかの逆ギレと私たちへの責任転嫁でした。
自分が放置して行ったことへの罪悪感など微塵もありません。
夫が「お前…!」と言葉を詰まらせるなか、義妹は信じられない話を始めました。
「ところでさぁお願いがあるのぉ。あたし今回の彼氏とはマジでうまくいきそうなの! 」
「でもぉ、彼氏は子ども嫌いなんだって〜」
「…なんの話だよ(怒)」
不穏すぎる予感に、私と夫の背筋に冷たいものが走りました。
まさかの提案

義妹は、電話の向こうで満面の笑みを浮かべながら、悪魔のようなセリフを言い放ったのです。
「蒼哉あげるから引き取ってよ」
義妹からのひどすぎる提案に言葉を失う私。
夫も顔を真っ赤にして怒っていました。
「お前…自分がなにを言ってるのかわかってるのか!?」
「馬鹿なこと言ってないでとっとと帰ってこい! 蒼哉が心配じゃないのか!?」
残念ながら義妹に夫の声は届きませんでした。
甥の命よりも、目の前の男の方がよっぽど大切だったようです。
