もし親から「あなたには何も残さない」と言われたら、どんな気持ちになるでしょうか。
お金の問題というより、愛されていないと突きつけられたようで、心が凍りついてしまうかもしれません。
けれど、その言葉の裏側に、本人にしかわからない思いが隠れていることもあります。
親の本心は、思いがけない形で伝わってくるものなのかもしれません。
「姉には相続させない」と言い続けた母
私は30代で、同じく30代の夫と暮らしています。そして20代の妹が1人います。
母は生前、親戚が集まるたびに「私が死んでも、遺産は姉には相続させない」と言っていました。
その言葉を耳にするたび、私は胸が締めつけられるようでした。
妹はそんな私を見て笑いながら「お母さんに嫌われてるんだね」「私はちゃんと相続してもらえるけど」と何度もイヤミを言ってきたのです。
それでも私は、何ひとつ言い返せませんでした。
夫だけは「きっと何か理由があるよ」と励ましてくれましたが…。
そのときの私は母に嫌われているとしか思えず、その優しさを素直に受け取ることもできませんでした。
数年後、母は病気で亡くなりました。
遺言書には、生前言っていたとおり『長女には一切の財産を相続させず、すべて次女へ相続させる』と書かれていたのです。
妹は嬉しそうに笑い「ザマァ(笑)遺産は全部私のモノ!最後までお母さんに愛されてたのは私だから(笑)」と言い放ちました。
私は悲しかったものの「いいわ、お母さんが決めたことだから…」と受け入れるしかありませんでした。
母がいないいま、その理由を尋ねることもできないのですから…。
ところが数日後、弁護士から「伝言を預かっています」と言われたのです。
弁護士が読み上げたのは「長女は優しすぎる子です。もし相続人になれば、自分が苦しくなっても借金を返そうとするでしょう。だから私は、この子だけは相続人にしたくありません」といった内容でした。
そこで初めて、母が残した財産にはプラスのものだけでなく、借金もあったのだと知ったのです。
母は私を嫌っていたのではなく、私を守るためにあえて相続人から外していたのでした。
イヤミを言われ続けた日々も、遺言書を見たときの痛みも、すべてがひっくり返るような感覚でした。
生前に言ってくれたらとも思いましたが、母なりの不器用な愛情だったのでしょう。
しばらくして、借金を通告された妹から「借金なんて聞いてない!助けてよお姉ちゃん!」と連絡がきましたが「知らなかったの?」と返した後、無視しています。
「えっ?」という、素っ頓狂な妹の声が忘れられません。
心が救われた気がして、いまはあの母の言葉を宝物のように思っています。
(30代/女性)
最後に
家族から冷たい言葉を向けられると、その裏にある事情まで考える余裕はなかなか持てないものです。
母親の真意を知ることができたのは、投げ出さずに家族と向き合い続けたからこそでした。
大切な人の言動に傷ついたときは、次のことを意識してみてください。
・言葉の裏にある事情や背景を、いったん立ち止まって想像してみる
・つらいときこそ、寄り添ってくれる人の存在を大切にする
・気になることは、伝えられるうちに本人へ直接聞いてみる
言葉にされなかった思いは、あとになって初めて気づくことも少なくありません。
だからこそ、周りの人の優しさを信じる心を、忘れずにいたいものですね。
(Grapps編集部)
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに、個人の特定を避け記事化しています
※この記事は一部AIを使用し作成しています
