もし親から「一度会ってみて」と半ば強引にお見合いを勧められたとしたら、あなたはどんな気持ちで当日を迎えるでしょうか。
乗り気でないまま向かった席で、目の前に現れた相手の第一印象が最悪だったら、そこで心を閉ざしてしまうかもしれません。
けれど、人の本当の姿は、見た目だけでは測れないものです。
最初の印象と、その後に知った人柄との間に大きな差があったとき、私たちは自分の物差しを問い直すことになります。
母に強く勧められたお見合いの相手は、見た目も匂いも最悪だった
私は30代の会社員で、お見合いの相手も同じく30代の男性、そして母は60代で昔から押しの強い性格です。
その母の強い勧めに押し切られ、半ば強制的にお見合いをすることになりました。
場所は昔ながらの和食店で、着物姿の店員さんに個室へと通されました。
先に到着していた相手の男性は体格がかなり大きく、シャツはシワだらけで、襟元には食べこぼしの跡まで残っていたのです。
髪は脂で束になっていて、正直、第一印象は最悪でした。
「よろしくお願いいたします」と深々と頭を下げられた瞬間、汗の匂いがふわっと漂ってきて、私は思わず身体を引いてしまいました。
そんな私の隣で母は「あんたには不潔な男がお似合い」と笑っていたのです。
しかし、いざ話し始めると、彼は意外にも落ち着いた声で、丁寧に言葉を選びながら話してくれました。
仕事は地味だけれど堅実で、家族思いで、休日は祖母の介護をしているとのこと。
食事の途中、彼は箸を置いて「緊張してしまって…すみません。清潔感がなくて嫌な思いをさせてしまいましたよね」と申し訳なさそうに言ったのです。
さらに「祖母の介護で自分のことが後回しになってしまって…でも、改善したいと思っています」と、私の目を見て続けました。
その言葉を聞いた瞬間、私は胸が締め付けられる思いがしたのです。
母から聞いていた「不潔な人」という印象は、ただの表面でしかなかったのだと気づきました。
彼は祖母の介護を1人で担い、仕事も続けながら必死に生活していたのでした。
帰り際、彼は震える声で「もしよければ、また会っていただけませんか」と切り出しました。
私は迷いながらも「はい」と答えたのです。
見た目だけで判断していた自分が恥ずかしくなり、この人のことをもっと知りたいと思ったからでした。
数回のデートを重ねるうちに、彼は髪を整え、シャツにアイロンをかけるようになり、少しずつ身だしなみが整っていきました。
やがて婚約の申し出を受けたとき「よろしくお願いいたします」と私は迷わず受け入れました。
母は驚いたようです。
(30代/女性)
最後に
第一印象で相手を判断してしまうのは、誰にでも起こりうることです。
けれど、その印象のすぐ裏側に、本人なりの事情や必死さが隠れている場合もあります。
だからこそ、最初に覚えた違和感をいったん脇に置き、相手の話に耳を傾けてみる時間を持ちたいものです。
会話の中で見えてきた誠実さや、こちらへの気づかいを1つずつ受け取っていけば、自分の物差しが少しずつ広がっていきます。
見た目の先にある人柄に目を向ける姿勢が、思いがけないご縁を運んでくれるかもしれません。
(Grapps編集部)
※Grapps編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに、個人の特定を避け記事化しています
※この記事は一部AIを使用し作成しています
